片山由美子

片山由美子：幅広い活躍を見せた女優の生涯

片山由美子（1949年生まれ）は、日本の女優、歌手、そしてラジオパーソナリティとして知られる人物です。京都府生まれ、東京都育ち。4歳の時に家族で東京に移住し、13歳で東映児童研修所に入所。子役時代から芸能界でキャリアを積んでいきます。

東映児童研修所時代には、人気番組『ひょっこりひょうたん島』の主題歌のバックコーラスを務めるなど、早くからその才能を発揮。その後、特撮テレビドラマ『ジャイアントロボ』などにも出演し、着実に経験を積んでいきます。

高校卒業後の1968年には、東映ニューフェイスに合格し東映に入社。同期には宮内洋、小林千枝、ひろみどりなど、そうそうたる顔ぶれが名を連ねています。東映京都撮影所を拠点に、石井輝男監督作品を中心に数多くの映画に出演。映画『徳川いれずみ師 責め地獄』では、トラブルで降板した女優に代わって主演に抜擢されるという、劇的なデビューを果たします。この作品での役どころは、虐待や拷問を受ける薄幸なヒロインでしたが、それまでの経験を生かし、アクティブな役や悪女役など、幅広い役柄をこなせる女優へと成長を遂げていきます。

東映時代には、『女囚701号／さそり』の鬼頭役、『プレイガール』の片岡由美子役など、現在でも多くのファンに記憶されている代表作を残しています。1975年に東映を退社しフリーとなり、その後も『大都会 PARTII』、『特捜最前線』、『柳生十兵衛あばれ旅』といった人気テレビドラマに数多く出演。舞台や歌のショーなど、多方面で活躍を続けます。

1980年代初頭には関西に移住。1986年に一般男性と結婚を機に芸能界を引退し、しばらくは家庭生活に専念します。しかし2000年、プレイガールオフィス・トークショー「プレイガール伝説」への出演をきっかけに、徐々に芸能活動を再開。兵庫県尼崎市のコミュニティ放送局でパーソナリティを務める傍ら、トークイベントへの出演やSNSを通してファンとの交流を積極的に行なっています。

2013年には『爆報! THE フライデー』に出演し、『プレイガール』で共演した女優たちとの変わらぬ友情を披露。2017年には、かつて『プレイガール』で共演し親交の深かった八並映子の訃報を受け、ブログで追悼のコメントを発表しています。2021年夏からは、ライブコミュニケーションサービス「ポコチャ」のライバーとしても活動し、新たなファン層との交流を築いています。

片山由美子のキャリアは、子役時代から始まり、東映ニューフェイス時代、そしてフリーランスとしての活躍と、多岐に渡り、その活動は現在も続いています。数々の作品に出演し、多くのファンに愛され続けている、個性豊かな女優の一人です。彼女の活躍は、日本のエンターテイメント史に深く刻まれています。

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