梶原神社

梶原神社の由緒

宮城県気仙沼市唐桑町高石浜に位置する梶原神社は、源頼朝公、梶原景時公、梶原景季公の三柱を御祭神とする神社です。この神社は、梶原景時公の兄である梶原景実（専光房良暹）によって創建されました。

歴史的背景

建保5年（1217年）、鶴岡八幡宮の臨時別当であった梶原景実（専光房良暹）は、源頼朝公の急逝、それに続く梶原一族の没落、さらには和田氏や畠山氏の滅亡といった、相次ぐ動乱を目の当たりにし、世の無常を感じていました。失意の中、鎌倉を離れた景実は、蝦夷千島を目指してこの地にたどり着きました。この場所は、かつて藤原高衡（本吉四郎高衡）が所縁があった石浜（現在の気仙沼市唐桑町）でした。

景実は、この地に社を建立し、源頼朝公、梶原景時公、梶原景季公の御影を安置しました。そして、一族の冥福を祈るため、梶原神社を創建したのです。専光房は、源頼朝公の宗教的、精神的な師でもありました。その後、専光房は早馬神社も創建し、以来、梶原氏の直系子孫が代々宮司を務め、現在に至っています。

交通アクセス

梶原神社へは、JR八幡大橋駅からバスに乗車し、高石浜停留所で下車後、徒歩約5分で到着します。

参考文献

梶原神社の歴史や背景について、以下の文献で詳しく知ることができます。

田辺希文 著「本吉郡」
鈴木省三 (郷土史家) 編『封内風土記 巻之十四』仙台叢書出版協会〈仙台叢書封内風土記 三〉、1893年（原著1772年）。
保田光則『新撰陸奥風土記』歴史図書社、1980年（原著1860年）。
佐久間洞巖『奥羽観蹟聞老志　巻之九　気仙郡』宮城県、1883年。
伊勢斉助『奥羽観蹟聞老志　補修篇　巻之九　本吉郡』仙台叢書刊行会〈仙台叢書　第十六巻〉、1929年。
梶原等『梶原景時：知られざる鎌倉本体の武士』新人物往来社、2004年。

外部リンク

* 早馬神社（公式ウェブサイト)

梶原神社は、鎌倉時代の歴史と深い関わりを持つ神社です。訪れることで、歴史の一端に触れることができるでしょう。

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