椎名治美

椎名 治美

椎名 治美（しいな はるみ）氏は、日本の作曲家として、主にコンピュータゲームの音楽制作の分野で活躍しています。個性豊かな楽曲で数多くの作品世界を彩り、ゲームユーザーや関係者から支持を得ています。

経歴

椎名氏の音楽キャリアは、ゲーム音楽制作集団「雑音工房Noise」の一員としてスタートしました。デビュー作は、アダルトゲーム『サフィズムの舷窓』であり、この作品のBGMの一部を手掛けたことで、ゲーム音楽の世界に足を踏み入れました。

雑音工房Noiseでの活動の後、氏は所属を移していきます。ノーブランドサウンズ、Factory Noise&AG、そしてアムーヴといった制作会社を経て、作曲家である石川ナオト氏と共に音楽制作ユニット「EXELION」を設立しました。EXELIONは現在も椎名氏の主要な活動拠点の一つとなっています。

主な参加作品

椎名治美氏は、アダルトゲームを中心に、非常に多くの商業作品に楽曲を提供しています。デビュー作『サフィズムの舷窓』を皮切りに、PULLTOP、propeller、ライアーソフトといった著名なゲームブランドの作品でその手腕を発揮してきました。

代表的な参加作品をいくつか挙げると、『腐り姫』、『PINK PANZER』、『行殺・新選組ふれっしゅ』、『CANNONBALL 〜ねこねこマシン猛レース!〜』、『チェリーボーイにくびったけ』、『病憑き』、『Little Little Election』、『ライアー大戦 じゃんまげどん』、『Forest』、『お願いお星さま』、『AngelBullet』、『羽くんの憂鬱』、『ゆのはな』、『あやかしびと』、『PRINCESS WALTZ』、『遥かに仰ぎ、麗しの』、『超昂閃忍ハルカ』、『てとてトライオン!』、『しろくまベルスターズ♪』、『聖なるかな外伝・精霊天翔 〜壊れゆく世界の少女たち〜』、『恋色空模様』、『神聖にして侵すべからず』などがあります。これらの作品において、物語の雰囲気やキャラクターの心情を深く掘り下げる楽曲を制作し、作品の評価を高める一助となっています。

その他の活動

商業作品への楽曲提供に加え、椎名氏は同人音楽の分野でも精力的に活動しています。自身がメンバーとして参加しているサークル「Mad Tea Party」や「Dangerous Mezashi Cat」でのオリジナル楽曲制作やCDリリースを行うほか、大江戸宅急便、TAMUSIC、CTBRなど、様々な同人プロジェクトやイベントにゲストコンポーザーとして参加し、幅広い音楽性を披露しています。

また、ゲームサウンドトラックや同人音楽CD以外にも、市販されているコンピレーションCDやボーカルコレクションにも楽曲を提供しています。とらのあなが企画した東方アレンジCD『東方紫香花 〜 Seasonal Dream Vision.』や店舗向けコンピレーションCD『SUMMER MIX Main Store Ver.』、マカロンヴォックスからリリースされた『Claymore』、ネクストン関連の音楽CD『Tac-Note』、PULLTOPのボーカル楽曲を集めた『PULLTOP VOCAL COLLECTION 『うたのかんづめ』』など、その参加作品は多岐にわたり、活動の幅広さを示しています。

関連人物・団体

椎名氏の活動は、多くのクリエイターやゲームブランドとの協力の上に成り立っています。特に石川ナオト氏とは共にEXELIONを設立するなど深い関わりがあります。また、Studio A`や、梅本竜氏、樋口秀樹氏、九十九百太郎氏、山西利治氏、柏木るざりん氏、原田ひとみ氏といった方々とも交流や協業があります。ゲームブランドとしては、PULLTOP、propeller、ライアーソフトなどの作品に数多く携わっており、これらのブランドにとって欠かせない音楽クリエイターの一人と言えるでしょう。

外部リンク

椎名治美氏に関する情報は、現在活動している公式ウェブサイト「EXELION」や、X（旧Twitter）の公式アカウント（@marovsky）などで確認することができます。過去には「E.B.S.V. ver1.10」という旧公式サイトも存在しましたが、現在はリンク切れとなっています。

これらの情報源を通じて、椎名治美氏の最新の活動や音楽作品に触れることが可能です。

もう一度検索