楠木町 (広島市)

広島市西区楠木町

楠木町（くすのきちょう）は、広島市西区に位置する町名です。住居表示が実施されており、現在は楠木町一丁目から四丁目までが存在します。郵便番号は733-0002で、広島西郵便局の管轄区域です。

地理

楠木町は、太田川と本川（旧太田川）に挟まれた三角州の北東部に位置し、本川に面しています。北は大芝、西は三篠町および横川町、東は本川を挟んで白島地区と隣接しています。

歴史

現在の楠木町は、江戸時代から1889年までは沼田郡楠木村の一部でした。1889年以降は、沼田郡（後に安佐郡に変更）三篠村（後に町制施行で三篠町に改称）の大字楠木の一部となり、横川町や三篠町と共に旧安佐郡三篠町の中心的な地域でした。

1913年には、現在の崇徳中学校・高等学校の前身である旧制「崇徳中学校」がこの地に設立されました。また、町内の主要産業である製針・製材・家具・ゴム工業は、第一次世界大戦頃から盛んになり、工業地区を形成しました。1929年4月1日には、旧三篠町が広島市に編入合併され、この地区も広島市の一部となりました。

広島市への合併後、旧三篠町の大字楠木はそのまま広島市三篠町大字楠木となりましたが、1933年の町名変更により大字楠木の一部から「楠木町」が新設されました。その後、町域の一部変更を経て現在に至っています。

町名の由来

楠木町の町名は、かつてこの町域を包括していた「楠木村」（後に安佐郡三篠町の大字楠木）に由来します。楠木村の名称は戦国時代からのもので、その名は昔楠木の大樹があったことにちなんでいます。

1973年10月には、楠木（クスノキ）が広島市の「市の木」として制定されました。

産業

楠木町は、世界でも有数の針の産地であり、「広島針」は300年の歴史を持っています。この地域で作られる針は、その品質の高さから国内外で広く利用されています。

交通

楠木町は、広島市の中心街である紙屋町・基町や横川駅が徒歩圏内にあり、交通の便が良い地域です。

鉄道

町内をJR山陽線が通っており、近隣の徒歩圏内に駅があります。また、旧太田川（本川）を挟んだ隣の白島地区にはアストラムラインも通っており、こちらも徒歩圏内です。

西日本旅客鉄道（JR西日本）
山陽線/可部線：横川駅
山陽線/可部線：新白島駅
広島高速交通（アストラムライン）
広島新交通1号線（アストラムライン）：新白島駅
広島新交通1号線（アストラムライン）：白島駅
広島電鉄
7号線/8号線：横川駅電停

路線バス

広島バス23系統（横川駅－大学病院）
楠木町バス停留所
広島交通
広島バス
広島電鉄
三篠町一丁目バス停留所
三篠町三丁目バス停留所

道路

広島県道84号東海田広島線（城北通り）

橋梁

北大橋（崇徳中学校・高等学校の南東。対岸は白島北町）
三篠橋（広島県道84号東海田広島線が通る。対岸は西白島町）

施設

楠木町は、製針、製材、ゴムなどの工場が町域の大部分を占めており、住宅地も多く存在します。

公共施設

楠木郵便局
社会福祉法人ひろしま四季の会

教育機関

崇徳中学校・高等学校
小百合幼稚園
三篠保育園

商業施設

ユアーズ楠木店 - スーパーマーケット。イズミ系列。
エブリイ楠木店 - スーパーマーケット
アプライド広島西店 - パソコンなどのチェーン店

企業

萬国製針（国内トップシェアの縫い針メーカー）
資生堂中四国支社広島支店

宗教

般舟寺（浄土宗）
正法寺（真宗木辺派）
カトリック三篠教会
援助修道会三篠修道院（カトリック）

その他

* 世界にここだけ釣具博物館

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