楢原町

楢原町（ならはらまち）

楢原町は、かつて福島県南会津郡に存在した町です。現在の南会津郡下郷町の北西部に位置していました。町域は山がちな地形であり、阿賀川の左岸に広がっていました。

歴史

楢原町の歴史は、1889年（明治22年）の町村制施行に始まります。この時、豊成村、栄富村、中山村、三ッ井村、新開村、戸赤村、大内村が合併し、南会津郡楢原村が成立しました。その後、1946年（昭和21年）11月20日に町制を施行し、楢原町となりました。

しかし、楢原町の歴史は長くは続きませんでした。1955年（昭和30年）4月1日、旭田村、江川村との合併により下郷町が発足し、同日をもって楢原町は廃止となりました。

変遷表

大字

楢原町には、以下の大字がありました。

豊成（とよなり）
栄富（えいとみ）
中山（なかやま）
三ッ井（みつい）
新開（しんかい）
戸赤（とあか）
大内（おおうち）

交通

鉄道

楢原町には、以下の鉄道駅がありました。

日本国有鉄道（→ 東日本旅客鉄道 → 会津鉄道）
会津線：楢原駅（現在の会津下郷駅）

道路

楢原町には、以下の国道が通っていました。

二級国道
国道121号

その他

楢原町の名前は、現在でも楢原郵便局や下郷町立楢原小学校などの施設にその名をとどめています。また、会津鉄道会津線の会津下郷駅は、かつて国鉄時代には「楢原駅」という名前でした。

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 7 福島県』、角川書店、1981年 ISBN 4040010701
日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180

関連項目

福島県の廃止市町村一覧
楢原 (曖昧さ回避)
青木航空機墜落事故

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