榎本駅

榎本駅について

榎本駅（えのきもとえき）は、茨城県行方市芹沢に位置していた鹿島鉄道鹿島鉄道線の駅です。1990年代以降の貨物運送の変化や利用客数の減少に伴い、2007年4月1日に廃止されました。この駅の歴史や構造、周辺地域について詳しく見ていきましょう。

駅の歴史

榎本駅は1929年5月16日に、当初は鹿島参宮鉄道の一駅として開業しました。その後、1965年6月1日に鹿島参宮鉄道と常総筑波鉄道が合併し、関東鉄道が発足したのに伴って、関東鉄道鉾田線の駅となります。1979年4月1日には、鉾田線が鹿島鉄道に分社化され、再び路線名が変更されるという変遷をたどりました。最終的には、2007年に鹿島鉄道線が廃線となり、榎本駅もその運命を辿ることとなりました。

駅の構造

榎本駅は、基本的に島式ホームを備えた地上駅です。運営の末期には無人駅となり、有人駅であった時代には航空ジェット燃料の輸送が行われるなど特異な形態で営業していました。このような形態は、貨物列車が運行される日以外は駅員が常駐しない、非常に特色ある営業方法だったと言えるでしょう。

駅舎は北西側に位置し、桃浦駅と同様のデザインが採用されています。駅舎からホームへは、構内踏切を利用して移動します。また、この駅は航空自衛隊百里基地への燃料輸送基地としても機能しており、そのために構内には広いスペースが確保されていました。自衛隊への燃料送達のためのパイプラインも設置されていましたが、2001年8月には設備の老朽化を理由に廃止されました。このほか、保線用のバラストをダンプトラックからホッパ車に積むための荷役台も設置されていました。

駅周辺情報

榎本駅周辺には、茨城県立玉造工業高等学校があり、交通の要所としても利用されていました。また、茨城県道50号水戸神栖線が付近を通っており、地域のアクセスに寄与しています。

隣接駅

榎本駅は、鹿島鉄道線上に位置しており、隣接する玉造町駅や借宿前駅との関係でも重要な役割を果たしていました。

終わりに

榎本駅の廃止は、地域の交通の変遷を象徴するものであり、鉄道の歴史を語る上で欠かせない地点と言えるでしょう。このような点を踏まえ、今後も地域の歴史や文化を学び、伝えることが重要です。

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