横山康玄

横山 康玄の生涯

横山康玄（よこやまやすはる、生年：1590年 - 没年：1645年）は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活動した日本の武将で、加賀藩に仕官した家老です。彼は小野姓横山氏の加賀八家における横山家の第3代の当主（名目上）でした。

家族背景

康玄の父は同じく加賀藩の家老である横山長知で、母は前田家の家臣の長種の養女でした。彼は幼名を三郎とし、通称では大膳と呼ばれていました。正室は高山右近の娘であるルチヤで、彼女は慶長19年に右近が国外追放となった際に離縁されました。康玄はまた、今枝直恒の娘と再婚し、子供には忠次、康次、奥村庸礼室、武右衛門室などがいます。

幼少期と若年期

康玄は天正18年に越中守山に生まれ、慶長2年にはわずか8歳で前田利長にお目にかかりました。慶長9年には知行1000石を受けることとなりました。彼の父が慶長19年に前田家から退職した後、康玄は父と共に京都山科に移住します。この時期に大坂冬の陣があり、康玄も父と共に前田家に帰参し、大津にて前田利常に会い、出陣することになりました。

戦功と昇進

元和元年（1615年）には大坂夏の陣に出陣し、その際に四宮右五衛門を討ち取り、戦功を挙げました。元和2年（1616年）にはその戦功により家老に任じられ、4000石の加増を受けました。康玄はその後も出世を重ね、寛永8年（1631年）には主君である前田利常が謀反の疑いをかけられた際に、老中・土井利勝に対して弁明を行い、その疑いを晴らすことに成功しました。この功績により、再び4000石の加増を受け、合計で9000石となりました。さらに、その後に父の所領の一部を受け継ぎ、最終的には15000石にまで至りました。

晩年と死

康玄は正保2年（1645年）9月18日に金沢で逝去し、享年56歳でした。彼の墓所は石川県金沢市にある野田山墓地にあります。康玄は実父の死の前に自ら逝去したため、家督は嫡男の忠次に継がれました。彼はまた、富田重康から富田流の剣術についても学び、その技術を磨いていました。

参考文献

• - 東京大学史料編纂所「横山家譜」
• - 「三百藩家臣人名事典 3」（新人物往来社、1988年）

横山康玄は、江戸時代の中で数々の戦いに参加し、その名を刻んだ武将としての地位を確立した歴史的な人物です。

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