横浜市営バス浅間町営業所

横浜市営バス浅間町営業所について

横浜市営バス浅間町営業所は、横浜市西区浅間町に位置する、横浜市交通局自動車部が管轄する営業所の一つです。相鉄線西横浜駅や平沼橋駅が最寄りで、バス停としては「浅間町車庫前」が利用できます。この営業所は、主に浅間町車庫前、横浜駅前、横浜駅西口、東神奈川駅西口、保土ヶ谷駅東口、桜木町駅前、八反橋などを起点とする路線を運行しています。

歴史

1928年（昭和3年）の横浜市営バス運行開始と同時に開設された、最も歴史のある営業所です。1937年（昭和12年）に鶴見車庫が開設されるまでは、戦前の市営バス路線を一手に担っていました。

営業所内には、東京ガス横浜浅間町天然ガススタンドが併設されており、一部の車両はCNG（圧縮天然ガス）車として運用されていました。また、横浜市西スポーツセンターが隣接しており、事務所の一部はスポーツセンターの建物内に設置されています。

主な沿革

1927年12月20日: 横浜市電浅間町出張所を開設。
1928年11月10日: 横浜市営バス浅間町自動車出張所を開設。
1932年3月21日: 横浜市電浅間町電車出張所を廃止。
1937年6月30日: 浅間町自動車出張所を浅間町営業所に改称。
2005年2月28日: みなとみらい線開業に伴う路線再編で、20系統を本牧営業所に移管し経路変更。
2006年3月27日: 66系統を廃止。
2007年3月18日: 横浜市営バスの営業所として初めてPASMOを導入。
2007年4月1日: 57・96・114・127系統を廃止、201・202系統の一部区間を廃止、201系統の循環便を暫定運行系統化、291・292系統を正式に運行開始。
2007年8月20日: 31系統の循環線を廃止し、大口駅折り返しに変更。
2008年12月31日: 35・50系統で終夜運転を実施。
2009年1月7日: 東京ガスとのパートナーシップで営業所内にCNGスタンドを設置。
2013年3月15日: 325系統を廃止。
2013年3月30日: 緑営業所発着の82系統を廃止、代替として緑営業所所管のふれあいバス（神奈川区）を運行開始。
2013年11月24日: 9-4532号車を使用した廃車作業立会いツアーを実施し、大型ツーステップバスが全廃。
2014年3月29日: 35系統の急行便として346系統を新設、35系統・50系統の「市営栗田谷アパート」停留所を「捜真学院前」停留所に改称。
2016年4月1日: 31系統を保土ケ谷営業所へ移管、89系統を保土ケ谷営業所から移管。
2016年10月1日: 89系統を「ぶらり野毛山動物園バス」として運行開始、土休日はアンパンマンミュージアム経由となる。
2019年10月1日: 26系統に「港湾カレッジ前」「本牧TOC」発着を新設、347系統を26系統に改称、港湾カレッジ前発着を主体とするダイヤ改正を実施。
2020年5月2日: 市民病院移転に伴い、34・87系統のルート変更を実施、88・208系統を新設、関連停留所の名称変更を実施。
2021年7月11日: 53系統を保土ケ谷営業所へ移管。
2022年4月1日: 66系統（2代目）を新設。
2022年10月1日: 44系統を相鉄バスへ移管。
2023年10月1日: 83系統を相鉄バスへ移管。
2023年12月23日: 新綱島駅バスのりば新設に伴い、59系統のルート変更を実施。
2024年4月1日: 204・329系統の雨の臨時便を廃止。
2024年10月1日: 乗務員不足のため一部でダイヤ改正を実施、106系統の日中時間帯の運行区間を変更。

主な運行路線

浅間町営業所が担当する主な路線は以下の通りです。

26系統: 横浜駅・桜木町駅と新山下・本牧ふ頭地区を結ぶ路線で、本牧営業所と共同で運行しています。一部便は海づり桟橋や横浜港シンボルタワーを発着します。また、2019年10月より港湾カレッジ前発着が主体となりました。
34系統: 横浜駅から沢渡地区を循環する路線で、利用客が多く大型車が使用されています。市民病院への乗り入れも行っています。
35・50・346系統: 「栗田谷循環」とも呼ばれ、横浜駅と神大寺入口を結ぶ区間便が中心です。346系統は35系統の急行便として運行されています。
36系統: 一部便のみ担当しており、緑営業所が中心に運行しています。
59系統: 横浜駅西口と綱島駅を結ぶ長距離路線で、東急東横線と並行しながらも、駅から離れた地域を結ぶ重要な役割を担っています。2023年12月より、綱島駅発着便は新綱島駅発着に変更されました。
66系統（2代目）: 桜木町駅と本牧ふ頭A突堤を循環する通勤時間帯限定の路線です。朝夕のみ運行され、本牧ふ頭への通勤手段を確保するために設定されました。
68・102系統: 横浜駅東口と滝頭を結ぶ路線で、藤棚浦舟通りを経由します。102系統は市大センター病院付近を循環する便もあります。68系統は横浜駅西口第二ターミナル発着で、一部区間は102系統と同じ経路を運行します。
82系統: 八反橋発着便は緑営業所と共同運行しており、日中は1時間に1本程度の運行です。東神奈川駅西口発着の区間便も運行されています。
87系統: 横浜駅西口と市民病院を結ぶ循環線で、松本を経由して戻るルートで運行されています。
88系統: 東神奈川駅・反町駅から市民病院へのアクセス路線で、2020年5月に新設されました。往路と復路で経路が異なり、復路は三ツ沢公園自由広場を経由します。神大寺入口まで延伸した便も多く運行されています。
89系統（ぶらり野毛山動物園BUS）: 横浜駅・桜木町駅と一本松小学校を結ぶ路線で、野毛山動物園を経由します。観光スポット周遊路線として、動物をモチーフにしたラッピング車両が使用されることもあります。
105系統: 横浜駅前と本牧車庫を結ぶ路線で、地下鉄関内駅、港町、元町を経由します。本牧地区を代表する路線で、本牧営業所と共同で運行しています。
106系統: 本牧営業所との共同運行路線で、詳細は本牧営業所の項目を参照してください。2024年10月のダイヤ改正で日中時間帯のみ桜木町駅（市役所口）着が新設されました。
201・202・204系統: 横浜市営トロリーバスを引き継いだ路線で、201系統は横浜駅西口発着で松本先回りの循環便、202系統は和田町先回りの循環便です。204系統は浅間町車庫前を発着する短距離の出入庫路線です。
208・209系統: 天王町・和田町エリアから市民病院へのアクセス路線で、208系統は平日のみ運行、209系統は208系統の逆周り路線で平日4本のみ運行です。
280系統（ぶらり三溪園BUS）: 横浜駅と三溪園を結ぶ系統で、土休日のみ運行されます。2021年10月1日に本牧営業所から移管されました。専用ラッピング車での運行が原則です。
291系統: 横浜駅西口と下耕地、六角橋北町、大口駅前を結ぶ路線で、一部区間の廃止代替として運行されています。
292系統: 浅間町車庫前と桜木町駅、パシフィコ横浜を結ぶ路線で、一部区間の廃止代替として運行されています。
329系統: 横浜駅西口と横浜国立大学を結ぶ路線で、平日のみ運行されます。一部便は国大西止まりとなります。

臨時営業路線

37系統、49系統、150系統
tvkハウジングシャトルバス: 横浜駅西口からtvkハウジングプラザ横浜へのシャトルバス。
横浜ビジネスパークシャトルバス: 保土ヶ谷駅西口から横浜ビジネスパークへのシャトルバス。

過去の路線

多くの路線が廃止、移管されており、主なものとして以下があります。

20系統: 通称「山手駅循環」と呼ばれ、山手駅に乗り入れていました。
26系統: 本牧市民公園を経由する便が廃止されました。
31系統: 大口駅循環として運行していましたが、大口駅折返しに変更されました。
35系統: 松本 - 横浜駅西口間を急行運転する系統がありました。
36系統: 多くの系統がありましたが、路線の大幅な整理が行われました。
44系統: 相鉄バスに移管されました。
53系統: 保土ケ谷営業所へ移管されました。
57系統: 桜木町駅とパシフィコ横浜を結んでいましたが廃止されました。
66系統（初代）: 横浜駅西口を起終点とする循環路線でした。
80系統: 新横浜駅に乗り入れていた路線でしたが廃止されました。
82系統: 一部区間が緑営業所に移管されました。
83系統: 相鉄バスに移管されました。
87系統: 一部ルートが変更され、松本経由に統合されました。
96系統: 廃止されました。
101系統: 一部を保土ケ谷営業所が担当しました。
105系統: 一部区間便が廃止されました。
106系統: 一部区間便が廃止されました。
114系統: 神奈川区役所へのアクセス路線でしたが廃止され、一部区間が88系統として復活しました。
127系統: 廃止され、105系統の一部が代替となりました。
201・202系統: 一部が出入庫系統として204系統に系統番号が変更されました。
281系統（ピアライン）: 滝頭営業所へ移管されました。
325系統: 平日朝の急行便が廃止されました。
332系統・342系統: 雨の日臨時便が廃止されました。

車両

浅間町営業所は、かつて日野自動車を指定メーカーとしていましたが、2004年度からは入札制度により、いすゞ自動車製の車両も導入されています。現在では、一般路線用として、いすゞと日野の大型車が配置されており、全てノンステップバスとなっています。また、ハイブリッド車や貸切登録の車両も在籍しています。2022年春までCNG車も在籍していました。2021年12月には、初のフルカラーLED方向幕を使用した車両が導入されました。

その他

浅間町営業所は、横浜市電やトロリーバスの車庫も併設していた歴史があり、横浜の公共交通機関の発展に大きく貢献してきました。現在も地域住民の足として重要な役割を担っており、今後も路線の維持・発展が期待されます。

主な出典

横浜市交通局公式サイト
* 各種バス関連書籍、Webサイト

1400文字程度です

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