横浜市営バス緑営業所

横浜市営バス緑営業所について

横浜市営バス緑営業所は、横浜市緑区白山に位置し、横浜市交通局自動車部が運営するバス営業所です。最寄りの駅は鴨居駅、バス停は緑車庫前です。

概要

主に横浜市北部（緑区、神奈川区、旭区、都筑区南部）の路線を担当し、地域住民の足として重要な役割を担っています。1956年に開設され、長年にわたり横浜市のバス輸送を支えてきました。2008年からは、路線の運行業務を横浜交通開発に委託しています。

歴史

緑営業所の歴史は、1947年の川和詰所の設置に遡ります。その後、西営業所中山出張所、保土ケ谷営業所の出張所などを経て、1970年に（初代）港北営業所として独立しました。

- 1947年：川和詰所設置
- 1956年：西営業所中山出張所として開設、中山車庫開設
- 1964年：港北出張所設置、中山出張所を中山詰所に変更
- 1965年：保土ケ谷営業所の出張所に変更
- 1970年：港北営業所として独立
- 1971年：川和詰所を川和派出所へ変更
- 1973年：緑営業所に改称
- 2008年：全路線を横浜交通開発に委託

幾多の変遷を経て、現在の緑営業所の形に至っています。営業所開設当初から路線の新設、移管、廃止を繰り返し、地域需要の変化に対応してきました。2008年には、乗合バスの全運行を横浜交通開発へ委託し、現在に至ります。

主な出来事

- 1983年：中山駅北口バスターミナル開設に伴い、出入庫便を設定
- 1991年：港北ニュータウン営業所開設に伴い、川和派出所を詰所に格下げ
- 2007年：港北ニュータウン営業所から複数の系統の移管を受ける。
- 2008年：全路線を横浜交通開発へ委託。PASMO導入。
- 2015年：100系統（ららぽーと直行）を横浜交通開発へ移譲。
- 2016年：中山駅発着路線で経路変更、新停留所設置。
- 2021年：119系統（峰小学校発着便）を廃止。ダイヤ改正を実施。
- 2024年：36・295系統の菅田町発着を西菅田団地発着に変更。深夜バスと雨の日臨時便を廃止。136系統を相鉄バスに移管。

現行路線

緑営業所が担当する主な路線は以下の通りです。

1系統

横浜駅と中山駅を結ぶ路線として開業。現在は中山駅前～緑車庫前間の出入庫路線として運行。一部便は神奈川中央交通へ移譲されました。

12系統

鴨居駅と西菅田団地、白山高校を結ぶ路線。一部便は中山駅前発着。

28系統

中山駅北口と新羽駅を結ぶ路線。2023年新設。2024年に運行の一部が港北営業所へ移管。

36・326系統

横浜駅西口と緑車庫を結ぶ基幹路線。326系統は急行便。西菅田団地経由。

39系統

横浜駅西口と緑車庫前を結ぶ路線。以前は中山駅発着便や東神奈川駅西口発着便も存在。

56系統

鴨居駅と竹山団地を結ぶ短距離路線。神奈川中央交通と共同運行。

73系統

センター南駅を起点とした循環路線。川和町、佐江戸を経由。

80系統

センター南駅と佐江戸・星ヶ谷を結ぶ路線。

82系統

横浜駅西口と八反橋、神大寺入口を結ぶ路線。浅間町営業所と共管。

92系統

横浜駅西口と笹山団地を結ぶ路線。保土ケ谷営業所と共管。

119系統

鴨居駅と千丸台団地を結ぶ循環路線。神奈川中央交通と共同運行。

124系統

センター南駅から鴨池大橋、笹山団地、緑車庫前を結ぶ路線。

172・256系統

鴨居駅から新井町・竹山団地を巡回する路線。

221系統（鴨居・東本郷線）

鴨居駅と東本郷地区を結ぶミニバス路線。

240系統

中山駅と森の台地区を結ぶ路線。

248系統

笹山団地と千丸台集会所を結ぶ路線。

275系統（ふれあいバス・緑区上山地区）

中山駅と上山地区を結ぶコミュニティバス。

295系統

新横浜駅と西菅田団地を結ぶ路線。

305系統

市が尾駅と中山駅北口を結ぶ路線。若葉台営業所と共管。

306系統

市が尾駅とセンター南駅を結ぶ路線。若葉台営業所と共管。

318系統

センター南駅と仲町台駅を結ぶ路線。都筑ふれあいの丘駅経由。

過去の路線

緑営業所では、過去に以下の路線を運行していました。

- 23・65系統
- 33系統
- 41系統
- 73・74・90系統（一部）
- 81系統
- 96系統
- 120系統
- 136系統
- 240系統（一部）
- 277系統（ふれあいバス・神奈川区）
- 308系統
- 310系統
- 311系統
- 373系統（39系統深夜）
- 100系統

これらの路線は、路線の再編や地域需要の変化に伴い、廃止や移管が行われました。

車両

緑営業所では、三菱ふそう製車両を長年使用してきましたが、近年ではいすゞ自動車製や日野自動車製の車両も導入しています。多くは一般路線用の大型短尺車ですが、一部路線では中型車や小型車も使用されています。

まとめ

横浜市営バス緑営業所は、開設から長年にわたり、横浜市北部の交通を支えてきました。路線の変遷や運行委託など様々な変化がありましたが、地域住民の生活に欠かせない存在であることに変わりはありません。今後も、地域に根ざしたバス輸送を提供していくことが期待されます。

参考文献

- 『バスジャパンニューハンドブックシリーズ 28 横浜市交通局』
- 『バスジャパンハンドブックシリーズ R59 横浜市交通局』
- 『バスラマ・インターナショナル』No.74「バス事業者訪問横浜市交通局」
- 『バスグラフィック』Vol.18「特集開業85周年横浜市営バスでキマリ!!」
- 横浜市交通局編『のりあい自動車よこはま市バス60年』
- 横浜市交通局横浜市営交通八十年史編集委員会編『横浜市営交通八十年史』
- 横浜市交通局経営部経営計画課編『横浜市交通局事業年報』
- 横浜市交通局営業課調査係・総務課経理係・庶務課編『横浜市交通局事業概要』
- 横浜市交通局総務部編『横浜市交通局事業月報』
- 横浜市交通局編『横浜市交通局報』

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