横濱ゲートタワー

横濱ゲートタワー

横濱ゲートタワーは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに所在する、高層複合オフィスビルです。低層部にはプラネタリウムも併設されており、多様な機能を持つ複合施設として注目されています。

概要

横浜市が実施した「みなとみらい21中央地区58街区」の開発事業者公募で、鹿島建設、住友生命保険、三井住友海上火災保険の3社による事業提案が選定され、2019年4月に着工、2021年9月末に竣工しました。一部テナントは2021年10月から順次オープンしましたが、ビル全体のグランドオープンは2022年3月です。プラネタリウム「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」の開業に合わせて、「まちびらきイベント」が開催されました。

高層部のオフィスエリアには、2022年5月にいすゞ自動車本社と一部関連会社が移転しました。オフィス機能に加え、インキュベートオフィスやラウンジ、カンファレンス施設も設けられ、企業の創造性・生産性の向上、新しいワークスタイルの提案をしています。低層部にはプラネタリウムを併設し、賑わい空間を形成しています。

2021年7月には、開発事業者3社と横浜市が連携協定を締結し、イノベーションの創出やSDGs達成に向けた取り組みを協働で進めています。その一環として、2021年12月には「ヨコハマSDGsデザインセンター」が当ビル内に移設されました。

当ビルは、みなとみらい地区の歩行者動線「キング軸」の西端に位置しており、南側には新たな歩行者空間が整備されました。また、低層棟デッキ「テラスモール」には、屋上庭園「アーバンテラス」や、高島二丁目地区方面へのアクセスを可能にする「高島二丁目歩道橋」が接続しています。将来的には、横浜駅東口方面へデッキレベルでアクセス可能となる計画です。

災害時等の対応・環境対策

地域の防災拠点として、災害時の帰宅困難者の一時待機スペースや防災備蓄倉庫、マンホールトイレなどが設置されています。環境面では、一次エネルギー消費の低減（年間低減率約30%以上を目標）を図り、CASBEE横浜のSクラス取得を目指しています。

国や自治体の支援措置認定

国土交通省は、都市再生特別措置法に基づく民間都市再生事業計画認定制度において、当ビルの開発計画を認定しました。また、オフィスの賃貸事業は、横浜市の企業立地促進条例に基づく事業計画に認定されています。いすゞ自動車や三井住友海上火災保険の本社・事務所移転も同条例に基づく事業計画に認定されています。

入居テナント

オフィスフロア（5-21F）

• - いすゞ自動車（5-15F）：本社を東京都品川区から移転し、関連会社も入居しています。従業員数は約2,500人規模です。
• - 三井住友海上火災保険（21F）：神奈川県と静岡県の地域本部・営業店を集約した事務所を新設しました。
• - ピーシーデポコーポレーション（19F）：本社を横浜市港北区から移転しました。
• - イージェーワークス（18F）：ピーシーデポコーポレーションの子会社で、本社を移転しました。

低層部テナント（1-4F）

商業テナント（店舗）、保育所、カンファレンス・シェアオフィス、クリニックモールなどが入居しています。詳細は公式サイトを参照してください。

商業テナント等（1-2F）

飲食店、物販店、サービス店、歯科医院などが入居しています。

• - ドトールコーヒー（1F）
• - アースベーカリー（1F）
• - 舎鈴（1F）
• - ピーシーデポスマートライフ（1F）
• - GOLFTEC by GDO（1F）
• - エス歯科クリニック（1F）
• - 私家菜館・福（2F）
• - セブン-イレブン（2F）
• - そうごう薬局（2F）

保育所（2F）

2階に保育所が設置されています。

カンファレンス・シェアオフィス（3F）

東急不動産の子会社が運営する、カンファレンス、シェアオフィス、コワーキングスペースを備えています。

• - ビジネスエアポート横浜（会員制シェアオフィス・コワーキングスペース）
• - BAカンファレンスセンター横浜（貸会議室）

クリニックモール（4F）

内科、婦人科、健診・人間ドック施設などが入居するクリニックモールです。

• - 横濱ゲートタワー内科
• - かなこレディースクリニック
• - 横浜東口メンタルクリニック
• - 総合健診センター ヘルチェック横濱ゲートタワー

併設施設

コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA

コニカミノルタプラネタリウムが運営する国内5館目の直営プラネタリウムで、LEDドームシステムを採用しています。カフェ「Cafe Planetaria」やギフトショップ「Gallery Planetaria」も併設されています。

アクセス

公共交通機関（鉄道）

• - みなとみらい線 新高島駅（1:高島口）より徒歩約1分
• - みなとみらい線 みなとみらい駅（1:グランモール口）より徒歩約10分
• - JR横浜駅 中央通路より徒歩約6〜9分（ペデストリアンデッキ経由）、東口地下街ポルタG出口より徒歩約3分

自動車

• - 首都高速神奈川1号横羽線 みなとみらい出入口より約1.5㎞（約3〜5分）

その他

歩行者デッキによる周辺地区との接続

みなとみらい地区の歩行者動線「キング軸」の西端に位置し、低層棟デッキ「テラスモール」は高島二丁目歩道橋と接続しています。横浜駅東口方面からもデッキレベルでのアクセスが計画されています。

当ビル建設現場におけるDX・ロボット化の推進

鹿島建設が掲げる「スマート生産ビジョン」のモデルケースとして、建設現場ではITを活用したDXやロボット化が進められています。遠隔管理や作業ロボットの導入により、省人化や無人化が図られています。

当街区におけるかつての計画

当街区では、セガによるオフィスや複合娯楽施設の開発が計画されていましたが、2008年に中止されました。

ギャラリー

[当ビルの外観の画像]

[当ビルの低層棟デッキ「テラスモール」とキング軸の動線の画像]

[景観特性の画像]

脚注

注釈

出典

外部リンク

• - 横濱ゲートタワー（公式サイト）
• - October 2021：特集 発展！みなとみらい21×鹿島「Project 1：横濱ゲートタワー」（鹿島建設株式会社「KAJIMAダイジェスト」内）
• - みなとみらいデータベース：横濱ゲートタワープロジェクト（一般社団法人横浜みなとみらい21「みなとみらいエリアマネジメント」内）

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