橋本善右衛門

橋本善右衛門

橋本善右衛門（はしもと ぜんえもん / ぜんうえもん、1857年8月3日 - 1922年11月9日）は、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本の農業経営者、政治家です。彼は衆議院議員や大阪府会議長などの要職を歴任し、地域社会の発展に大きく貢献しました。

生い立ちと初期の経歴

橋本善右衛門は、安政4年6月14日（1857年8月3日）に摂津国大阪（現在の大阪府大阪市）で、代々里正を務める家に生まれました。彼は幼い頃から地域社会との繋がりが深く、その後の活動の基盤となりました。

明治9年（1876年）10月には、第五大区一小区五番組第二伍長に就任し、公務に携わることとなります。その後、東成郡林寺村の戸長、東成・住吉両郡の書記、学務委員、村会議員、天王寺村長などを歴任し、地方自治の確立に尽力しました。

政治家としての活動

明治24年（1891年）3月、橋本善右衛門は大阪府会議員に就任し、政治家としてのキャリアを本格的にスタートさせました。翌年の明治25年（1892年）2月には、第2回衆議院議員総選挙（大阪府第4区）で当選を果たし、衆議院議員として1期を務めました。

衆議院議員を退任した後も、大阪府会議員として活動を続け、同常置委員、同参事会員、そして同議長を歴任しました。また、大阪市会議員にも当選し、府政と市政の両方において重要な役割を果たしました。

その他にも、地方衛生会委員、高津入堀開鑿普通水利組合議員、大阪府商品陳列所評議員、地方森林会議員など、多岐にわたる公職を歴任し、地域社会の発展に貢献しました。

国政選挙の記録

第2回衆議院議員総選挙（大阪府第4区、1892年2月、近畿倶楽部）当選
第3回衆議院議員総選挙（大阪府第4区、1894年3月、国民協会）落選
第4回衆議院議員総選挙（大阪府第4区、1894年9月、無所属）次点落選

人物

橋本善右衛門は、地域社会への貢献を第一に考え、地方自治の確立と地域振興に尽力した人物として知られています。彼の活動は、今日の大阪府の発展の礎となっています。

参考文献

成瀬麟、土屋周太郎編『大日本人物誌 : 一名・現代人名辞書』八紘社、1913年。
『衆議院議員総選挙一覧 上巻』衆議院事務局、1915年。
『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
善貞司編『大阪人物辞典』清文堂出版、2000年。

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