橋本政宣

橋本政宣

橋本政宣（はしもと まさのぶ、1943年2月20日 - ）は、日本の歴史学者・神職。東京大学名誉教授であり、現在は鯖江舟津神社の宮司、そして神社史料研究会の代表を務めています。

生い立ちと学歴

1943年、橋本政宣は福井県鯖江市で生まれました。代々舟津神社の神主を務める家系に育ち、國學院大學文学部史学科で歴史学を学び、1965年に卒業。その後、同大学大学院に進学し、1969年に博士課程を中退しました。

日本史研究者としてのキャリア

大学院中退後、橋本政宣は東京大学史料編纂所に職を得て、研究者としてのキャリアをスタートさせました。史料編纂所では教授に昇格し、長年にわたり日本史研究に貢献しました。2003年には、学位論文『近世公家社会の研究』を國學院大学に提出し、歴史学博士の学位を取得。同年、東京大学を定年退官しました。

研究内容と業績

橋本政宣の専門は日本近世史であり、特に近世の朝幕関係と神道史に関する研究で知られています。公家社会の構造や変遷、朝廷と幕府の関係、神道の歴史的展開など、多岐にわたるテーマに取り組み、数多くの学術論文や著書を発表しています。

主な研究テーマ

近世公家社会の研究
朝幕関係史
神道史

著作

橋本政宣は、数多くの著書を出版しており、その研究成果は広く社会に共有されています。

著書

『近世公家社会の研究』吉川弘文館、2002年
『公家事典』吉川弘文館、2010年
『後陽成天皇』宮帯出版社、2024年
『公家事典　新訂版』吉川弘文館、2024年

共編著

『寛永諸家系図伝 第15』続群書類従完成会、1994年
『神主と神人の社会史』思文閣出版、1998年
『橘曙覧全歌集』岩波文庫、1999年
『近世武家官位の研究』続群書類従完成会、1999年
『言継卿記紙背文書 第2』続群書類従完成会、2003年
『神道史大辞典』吉川弘文館、2004年
『社家文事の地域史』思文閣出版、2005年

家族・親族

橋本政宣の親族には、医学者が多くいます。土肥慶蔵は医学者であり、実父は越前藩藩医の石渡宗伯ですが、母方の叔父である土肥淳朴の養子となったため、土肥慶蔵は親族にあたります。また、土肥淳一郎も医学者です。

橋本政宣は、日本の近世史研究において多大な貢献をしてきた研究者の一人であり、その研究成果は今後の歴史研究においても重要な基盤となるでしょう。

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