武田秀山

武田秀山（たけだ ひでのぶ）は、嘉永6年（1854年）に土佐国土佐郡高知城下南与力町（現在の高知市）に生まれ、明治35年（1902年）に亡くなった日本の陸軍軍人です。最終階級は陸軍少将。彼はまた、体操練習所（後の日本体育大学)の所長も務めました。香宗我部氏（中山田氏）の子孫でもあります。

経歴

武田秀山は、明治3年（1870年）に土佐藩兵伍長として御親兵に選ばれ、陸軍中尉に任官されました。その後、第1師団参謀などを経て、明治26年（1893年）2月には歩兵第21連隊長に就任。日清戦争には、混成第9旅団長・大島義昌陸軍少将の隷下として出兵し、成歓の戦いや平壌の戦いなどに従軍しました。明治27年（1894年）11月には歩兵大佐に昇進、明治28年（1895年）1月には第1軍付となり終戦を迎えました。同年8月には再び歩兵第21連隊長に就任しています。

明治28年12月、第1師団参謀長となり、明治31年（1898年）3月には陸軍少将に進級し歩兵第2旅団長に就任。明治35年（1902年）3月には台湾総督府陸軍幕僚参謀長として赴任しましたが、リウマチ・マラリア・肺病を併発し、同年12月に須磨で死去しました。先祖である香宗我部秀通を慕い、秀通の墓に隣接して葬られています。墓標を松の木にしたのも秀通の墓に倣ったものですが、これは山縣有朋が寄贈したものでした。しかし、昭和46年（1971年）に台風のため倒れ、石の墓標に建て替えられています。

親族

武田秀山の親族には、以下のような人物がいます。

義理弟：武田秀雄（海軍中将、三菱造船・三菱電機会長、滝乃川学園理事）
義理の孫：豊田貞次郎（海軍大将）
義理の曾孫：武田光雄（海軍大尉、豊田貞次郎次男、武田秀雄養子）
長男：武田秀一（陸軍中将）

栄典

位階
明治31年（1898年）4月30日 - 正五位
明治35年（1902年）12月24日 - 従四位
勲章
明治22年（1889年） - 勲六等瑞宝章
明治27年（1894年）11月24日 - 勲五等瑞宝章
明治28年（1895年）10月18日 - 勲四等瑞宝章・功四級金鵄勲章
明治34年（1901年） - 勲三等瑞宝章

武田秀山は、日清戦争における功績や、陸軍における要職を歴任したことで、その名を知られています。また、教育者としても、体操練習所の発展に貢献しました。

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