歩兵第65連隊

歩兵第65連隊

歩兵第65連隊（ほへいだい65れんたい）は、大日本帝国陸軍に所属した連隊の一つです。この連隊は、その歴史の中で設立、解隊、再編成を経験し、日中戦争から太平洋戦争にかけて、多くの戦地で活動しました。以下に、その詳細な歴史と足跡を記します。

沿革

初期の編成と韓国駐屯

1907年（明治40年）10月22日、歩兵第29連隊と第4連隊において、歩兵第65連隊の編成業務が開始されました。同年11月1日には、歩兵第29連隊内に設置されました。1908年（明治41年）5月9日には、宮城野練兵場にて軍旗を拝受し、正式に連隊としての活動を開始しました。1910年（明治43年）4月には、韓国に駐屯し、龍山に拠点を置きました。

一時的な解隊

1925年（大正14年）5月1日、宇垣軍縮の影響を受け、歩兵第65連隊は一度廃止されました。しかし、その歴史はここで終わらず、後に再編成されることになります。

再編成と日中戦争

1937年（昭和12年）9月、連隊は動員下令を受け、再編成されました。同年9月16日には軍旗を再び拝受し、9月18日には編成が完了、第13師団の隷下となりました。再編成後、連隊は直ちに戦地へと派遣され、10月3日には上海に上陸、老陸宅や馬家宅などで戦闘に参加しました。12月12日には南京戦に参画し、12月14日には幕府山事件に関与しました。

日中戦争における活動

日中戦争において、歩兵第65連隊は様々な作戦に参加しました。1939年（昭和14年）には襄東作戦に、1940年（昭和15年）5月には宜昌作戦などに参加しました。1941年（昭和16年）9月には第二次長沙作戦に投入され、1942年（昭和17年）には湖北省各地で戦闘を繰り広げました。これらの作戦を通じて、連隊は多くの戦闘を経験し、その中で多くの兵士が戦死しました。

大陸打通作戦と終戦

1944年（昭和19年）4月には、大陸打通作戦に参加しました。同年12月には、第一大隊長の田畑清久大尉（少尉候補者第15期、歩兵第3連隊附少尉で相沢三郎中佐処刑時の銃手）が戦死するという悲劇もありました。1945年（昭和20年）5月には戦線縮小のため、揚子江沿岸まで反転しました。しかし、同年8月には終戦を迎え、8月26日には軍旗が奉焼され、連隊はその歴史に幕を閉じました。

歴代連隊長

歴代の連隊長については、詳細な情報が不足しているため、ここでは割愛します。

脚注

詳細な情報については、参考文献をご参照ください。

参考文献

『日本陸軍連隊総覧 歩兵編（別冊歴史読本）』新人物往来社、1990年。
外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

* 大日本帝国陸軍連隊一覧

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