殳部

殳部（しゅぶ）について

殳部は、漢字を部首によって分類したグループの一つで、康熙字典の214部首の中で79番目に位置しています。これは4画の部首のうち19番目にあたります。

概要

この部首には、「殳」という字を含む漢字が分類されており、特に「殳」の形には、手にハンマーや棒を持っている様子が象形されていました。このため、「殳」は長柄の武器を象徴し、発音が「シュ」の漢音として日本語に取り入れられています。さらに、「殳」という字は、暴力や破壊、攻撃に関連する意味を持つ漢字の意符ともされ、その語彙の中で重要な役割を果たしています。

部首の通称

この部首には、地域によって異なる通称があります。日本では「ほこ」、「ほこづくり」、あるいは「るまた」と呼ばれることがあります。この「るまた」という名称は、上部の「几」が片仮名の「ル」に似ていることから名付けられた俗称です。韓国では「갖은등글월문부（gajeun deunggeulwolmun bu）」という表現が使われており、これはいろいろな攴の部であることを示しています。英語圏では「Radical weapon」と称されており、これも「殳」が武器を表すことに由来しています。

部首字

この部首に該当する漢字は「殳」となります。

音韻情報

広韻

• - 市朱切、虞韻

詩韻

• - 虞韻、平声

三十六字母

• - 禅母

日本語

• - 音：シュ（漢音）
• - 訓：ほこ

中国語

• - ピンイン：shū
• - 注音：ㄕㄨ
• - ウェード式：shu 1

朝鮮語

• - 訓音：칠（chil、打つ）
• - 수（su）

例字

殳部に属する漢字の例として、いくつか挙げてみましょう。これには「殴」や「段」、「殺」、「殻」、「毀」、「殿」、「毅」といった文字が含まれます。これらの漢字は、その根本的な意味において「殳」との関連性が見られ、またそれぞれが特定の文脈で用いられることが多いです。

一方で、これらの漢字は他の部首に関連づけられる場合もあり、例えば「投」は手部に、「轂」は車部に分類されることがあります。このように、部首による分類は漢字の理解を深めるための一助となり、言語学的な観点からも興味深いものです。

脚注

格のある言語学的な知識を深めるためにも、殳部についての理解は重要であり、さらに研究を進めることでより多くの発見があるかもしれません。

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