車部

車部（しゃぶ）について

車部は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典では214部首の159番目に位置しており、7画の部首としては13番目、酉集の13番目に分類されています。

概要

「車」という漢字は、地面に接して回転する輪を持つ乗り物、すなわち車そのものを意味します。古文字を見ると、馬車を上から見た形を模しており、車輪、車軸、乗載部を覆う車蓋、車を引くための轅（ながえ）、衡、そして馬に掛ける軛（くびき）といった要素が描かれています。篆書では、この形が簡略化されました。また、「車」は風車や水[[車]]のように軸を中心に回転する器具を指すこともあります。

さらに、「キョ (ju1)」という音で、中国象棋の駒である戦[[車]]（車）を意味することもあります。漢代の『釈名』には、古音は「キョ」であったものが、後に「シャ」に近い音に変化したと記されています。現代朝鮮語には古音の名残があり、例えば自転[[車]]を意味する「チャジョンゴ（자전거）」という言葉（俗称「チャリンコ」の語源ともいう）にその音が用いられています。

部首としては、車輌に関わる意味を示す意符として使われ、漢字の左側に位置し、左右構造を形成することが多いです。車部は、このような意符を構成要素に持つ漢字をまとめています。ただし、「輝」のように、車とは直接関係がないにもかかわらず、他の部首に分類することが難しい漢字も含まれています。中国の簡体字では、「车」と表記されます。

部首の通称

日本: くるま、くるまへん
中国: 車字旁
韓国: 수레거부 (sure geo bu、くるまの車部)
英米: Radical cart

部首字

車

中古音

広韻 - 尺遮切、麻韻、平声
詩韻 - 麻韻、平声
三十六字母 - 穿母三等

現代音

普通話 - ピンイン：chē 注音：ㄔㄜ ウェード式：ch'e1
広東語 - Jyutping:ce1 イェール式:che1
日本語 - 音：シャ（漢音・呉音） 訓：くるま
朝鮮語 - 音：거 / 차(geo / cha) 訓：수레（sure、くるま）

例字

例として、以下のような漢字が車部に含まれます。

軌
軒
軟
転
輪
軸
軽
輸
載
輝

最大画数

𨐄（𤕌・緟?）

車部は、このように、車やその関連概念を表す漢字を理解する上で重要な役割を果たしています。

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