比良駅 (滋賀県)

比良駅：比良山地の玄関口

滋賀県大津市北比良居本に位置する比良駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）湖西線沿線にある高架駅です。駅番号はJR-B20。比良山地の麓にあり、雄大な自然と都市機能が調和した、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。

歴史と概要

1974年、湖西線の開通と同時に開業しました。開業当初は無人駅でしたが、近年ではICOCAなどのICカードが利用可能になり、利便性が向上しています。2016年のダイヤ改正で緩行線の乗り入れが廃止されたものの、今もなお、多くの利用客で賑わっています。2017年には台風21号の影響で駅周辺の架線が被害を受け、一時的に運転を見合わせる事態も発生しました。駅舎は島式ホーム1面2線で、比較的シンプルながらも機能的な設計となっています。自動改札機は簡易式が設置され、堅田駅が管理、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅です。朝と夕方以降は無人となります。

駅周辺環境

駅周辺は、自然と田園風景が広がる穏やかな地域です。駅東側には琵琶湖が広がり、すぐ近くに水泳場もあります。駅前には滋賀県道307号北小松大物線が通り、北へ向かうと集落があります。駅西側は広大な水田地帯が広がり、JAレーク滋賀 志賀カントリーエレベーターも併設されています。水田は駅北西側、南西側、そして滋賀県道558号高島大津線（旧国道161号）沿いにまで広がり、比良山地沿いを走る志賀バイパス（国道161号）のすぐ近くまで続いています。

アクセスと観光

比良駅は、比良山系の登山拠点としても知られています。堂満岳や釈迦岳への登山口も近く、多くの登山客が利用しています。駅周辺には、びわこ成蹊スポーツ大学、紫雲山西福寺、福田寺、比良天満宮などの施設があり、観光の拠点としても最適です。また、比良招福温泉（ホリデーアフタヌーン）、南比良農村広場、天然温泉 比良とぴあなどの温泉施設やレクリエーション施設も充実しています。

交通アクセス

駅周辺には、滋賀県道307号線沿いに江若交通のバス停「比良駅」があり、比良イン谷口への路線（比良登山線）が発着しています。このバス路線は、登山客だけでなく、周辺地域の住民の生活にも貢献しています。また、周辺には滋賀県道558号高島大津線、滋賀県道322号比良山線、滋賀県道601号守山大津志賀自転車道線なども通っており、周辺地域へのアクセスも良好です。

利用状況

比良駅の利用状況は、近年は増加傾向にあるものの、他の湖西線の駅と比較すると、比較的利用客数は少ないです。これは、周辺地域の人口密度や、駅の立地条件などが影響していると考えられます。しかし、登山客や観光客の増加とともに、利用状況も今後変化していく可能性があります。

隣の駅

湖西線
近江舞子駅 - 比良駅 - 志賀駅

比良駅は、自然豊かな環境と交通の便が調和した、魅力的な駅です。比良山地の登山や、琵琶湖周辺の観光拠点として、今後も多くの利用客に愛される駅であり続けるでしょう。

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