水無海浜温泉

水無海浜温泉

水無海浜温泉（みずなしかいひんおんせん）は、北海道の函館市の椴法華地区にある温泉です。この温泉は、活火山である恵山の東斜面の海岸線に位置しており、その美しい自然に囲まれた環境が訪れる人々を魅了しています。

泉質と温泉の特徴

水無海浜温泉の泉質はナトリウム-塩化物泉で、源泉温度は40〜65°Cの間です。この温泉は、身体の疲れを癒すだけでなく、冷え性や肌のトラブルにも効果があるとされています。

温泉施設は、道路の突き当たりに位置し、周辺には無料の露天風呂があります。また、近くには「ホテル恵風（けいふ）」という公設のホテルがあり、ここでも温泉を楽しむことが可能です。ホテル恵風では、ナトリウム-塩化物泉だけでなく、炭化水素塩泉も供給されており、濾過循環と掛け流しの併用により、内湯と露天風呂の両方を日帰り入浴で楽しむことができます。

温泉街と周辺観光

温泉街には、恵山岬公園があり、ここには恵山岬灯台や灯台資料館「ピカリン館」（2016年4月以降は休館中）があります。また、海岸に位置する露天風呂は、ホテルから徒歩7分の場所にあり、無料で利用できます。こちらの露天風呂は、源泉が湯船の下から足元から湧き出ており、海水と混ざり合って適温となる仕組みです。コンクリートや岩で作られた複数の浴槽からは、潮位や好みに応じて入浴場所を選ぶことができます。ただし、満潮時には湯船が水没してしまうため、干潮前後の数時間が入浴のチャンスとなります。また、天候や波によっては入浴できないこともありますが、無料での利用には水着が必要で、男女別の脱衣室が完備されています。

最近では、海側に防波用の岩を増し積みしたため、高波の影響は軽減されましたが、浸かりながら水平線を眺めることは難しくなってしまいました。

さらには、北海道テレビ放送の人気バラエティ番組『水曜どうでしょう』の企画「激走!24時間 大泉洋くん闘痔の旅」（1996年）では、出演者の大泉洋さんが満潮時に無理をして入浴したため、実質的に「秋の海水浴」と呼ばれるユニークなシーンが展開されました。

温泉の歴史とアクセス

水無海浜温泉は、1965年8月9日に恵山温泉郷の一部として、国民保養温泉地に指定されました。その後、2004年7月30日にリニューアルオープンを果たしています。

アクセスについては、鉄道の場合は函館本線の函館駅からバスで約120分ほどかかります。また、道路アクセスでは、北海道道635号元村恵山線を利用することができ、函館空港からは国道278号線を利用して、恵山方面へ向かうと車で約1時間で到着します。

まとめ

水無海浜温泉は、その立地や温泉の質の高さから訪れる価値があるスポットです。自然の中でリラックスしながら温泉に浸かるひとときを、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

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