水谷章

水谷章（みずたに あきら）氏は、1957年11月3日生まれの日本の外交官です。愛知県出身で、1980年に一橋大学法学部を卒業後、外務省に入省しました。入省後はドイツ語研修を受け、ゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンに留学するなど、ドイツ語とドイツ文化に造詣が深い人物です。

1983年には在ベルリン総領事館副領事として初の海外勤務を経験。その後、在ドイツ日本国大使館一等書記官、外務省国際科学協力室長、東宮侍従、外務省領事移住部邦人保護課長、内閣官房副長官補付内閣参事官、在トルコ日本国大使館公使、在ドイツ日本国大使館公使、在パキスタン日本国大使館公使など、国内外の要職を歴任しました。

2009年から2011年まで、一橋大学大学院法学研究科教授および一橋大学国際・公共政策大学院教授として教鞭を執り、外交官としての経験を活かした教育活動も行いました。2011年4月から2014年3月まではミュンヘン総領事を務め、2014年4月15日から2017年3月まではモザンビーク駐箚特命全権大使として、日本とモザンビークの外交関係強化に尽力しました。2017年から2019年10月までは、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部特別教授（国際関係）として再び教育現場に立ちました。2019年から2022年まで、駐オーストリア兼コソボ特命全権大使を務め、2022年に依願免職となりました。

水谷氏の同期には、末松義規氏（元内閣府副大臣、元衆議院議員）、石井正文氏（元インドネシア大使）、大村昌弘氏（元フィジー大使）、川村裕氏（元ノルウェー大使）など、多くの著名な外交官や政治家がいます。また、越川和彦氏（元JICA副理事長）、鈴鹿光次氏（元アフガニスタン大使）など、国際協力や開発分野で活躍する人物もいます。

水谷氏は著書も多く、『苦悩するパキスタン』や『モザンビークの誕生 サハラ以南のアフリカの実験』など、国際関係や開発に関する深い知見を示しています。また、『リスク・マネジメントと公共政策』では、公共政策におけるリスク管理の重要性を説いています。さらに、ドイツ語の書籍『Alternde Gesellschaften im Recht』にも共著者として名を連ねています。

水谷氏は、長年にわたり外交官として国際社会の第一線で活躍し、その豊富な経験と知識は、日本の外交政策や国際協力に大きな貢献をしました。また、教育者としても多くの人材を育成し、その功績は多岐にわたります。

主な役職

在ベルリン総領事館副領事
在ドイツ日本国大使館一等書記官
外務省国際科学協力室長
東宮侍従
外務省領事移住部邦人保護課長
内閣官房副長官補付内閣参事官
在トルコ日本国大使館公使
在ドイツ日本国大使館公使
在パキスタン日本国大使館公使
一橋大学大学院法学研究科教授
一橋大学国際・公共政策大学院教授
ミュンヘン総領事
モザンビーク駐箚特命全権大使
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部特別教授
駐オーストリア兼コソボ特命全権大使

著書

『苦悩するパキスタン』（花伝社、2011年）
『リスク・マネジメントと公共政策』（共著、第一法規、2011年）
『Alternde Gesellschaften im Recht』（共著、Mohr Siebeck,2015年）
『モザンビークの誕生 サハラ以南のアフリカの実験』（花伝社、2017年）

水谷氏の活動は、以下の外部リンクからも確認できます。

（コロナ特集）オーストリアは新型コロナウイルスとどう向き合ってきたか - 2020年8月31日
大使からのご挨拶（2020年5月7日） | 在オーストリア日本国大使館 - 2020年5月7日
HP館長挨拶 | 在モザンビーク日本国大使館 - 2016年1月

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