永大産業

永大産業株式会社について

永大産業株式会社は、大阪府大阪市住之江区に本社を構える住宅設備メーカーです。1946年の創業以来、木材製品を基盤に、床材、システムキッチン、サニタリー、システムバスなど、幅広い住宅関連製品の製造・販売を手掛けています。創業当初は合板製造業としてスタートし、戦後の住宅復興に貢献しました。

歴史

1946年、創業者である深尾茂氏によって、戦後の復興を目的として合板製造業が大阪で設立されたのが始まりです。1950年には、日本で初めてプリント合板を製造し、住宅を失った多くの人々に新たな住まいを提供しました。この功績から、永大産業は木材製品に強みを持つ企業として知られるようになりました。

1960年代には、事業を多角化し、組み立てハウス事業やモーターボート販売などにも進出しました。特に、地震に強い住宅として「永大ED工法ハウス」を発売し、一時的な成功を収めました。しかし、不採算事業の拡大や撤退の遅れにより経営が悪化し、1978年には会社更生法を申請、約1,800億円という巨額の負債を抱えて倒産しました。これは戦後最大級の倒産劇として、当時大きな話題となりました。

その後、永大産業は事業再編を行い、床材やシステムキッチンなどの住宅設備に注力するようになりました。2020年には、ノーリツから住宅システム製品事業を譲り受け、事業の拡大を図っています。

1970年代には、TBS系の報道番組「時事放談」のスポンサーを務めていたこともあります。なお、かつて存在した玩具メーカーの永大とは、資本関係や人材交流などの関連性は一切ありません。

2011年には、33年ぶりに東証一部への再上場を果たし、経営再建を成し遂げました。

主な事業と製品

永大産業は、住宅設備機器の製造・販売を中心に事業を展開しています。主な製品は以下の通りです。

システムキッチン
ゲートスタイルキッチンS-1
ピアサスS-1
ラフィーナエアプラス
セーフケアプラスキッチン
サニタリー
アクアージュ
ティレⅢ
セーフケアプラス洗面
システムバス
バノピア
床材
フィールグレインフロア
エコメーッセージＳフロア
セーフケアダイレクト
パワーアトム
ダイレクトエクセル
室内階段
木製建具
アーバンモード
アルティモード

沿革

1946年 - 大阪市大正区にて設立。合板の製造・販売開始。
1952年 - 子会社「永大ベニヤ」（後の永大ハウジング）を設立。
1959年 - プリント合板の生産開始。本社を住之江区に移転。
1960年 - 組み立てハウス、モーターボートの販売を開始。
1969年 - 住宅機器の販売を開始。
1971年 - ツーバイフォー（ED）工法住宅の販売を開始。
1974年 - 住宅都市整備公団より内装プレハブ業者に指定。
1978年 - 約1,800億円の負債を抱え会社更生法を申請し倒産。株式上場廃止。
1979年 - 収納事業開始。
1980年 - 住宅事業から撤退。
1982年 - 会社更生計画認可。永大木材工業と永大ハウジングを吸収合併。
1982年 - トータルインテリアの販売、大手住宅メーカーや高層マンションへの建材供給開始。
1993年 - 会社更生手続き完了。
2000年 - ISO 14001を福井県敦賀事業所から順次全国各事業所で認証取得。
2001年 - ISO 9001を大阪事業所から順次全国各事業所で認証取得。
2005年 - ブランドを英語表記の「EIDAI」に統一。
2006年 - フローリングで日本初のPEFC-CoC認証を取得。
2007年 - 東京証券取引所第2部へ再上場。
2011年 - 東京証券取引所第1部へ再上場。
2020年 - ノーリツから住宅システム製品事業を譲受。

番組スポンサー

永大産業は、かつて以下の番組のスポンサーを務めていました。

時事放談（TBSテレビ）
ヤングおー!おー!（毎日放送）
夫婦善哉（朝日放送）
永大お笑いのど自慢 → 永大勝ち抜きのど自慢（日本テレビ）

2022年現在、テレビやラジオなどの広告活動は行っていません。

関連情報

永大産業サッカー部
* 永大産業公式サイト

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