江東区立豊洲小学校

東京都江東区豊洲四丁目に所在する公立小学校です。昭和22年（1947年）に開校し、地域に根差した教育を推進しています。敷地内には江東区立豊洲幼稚園も併設されており、幼小連携も図られています。

沿革

学校の歴史は、昭和21年（1946年）9月20日に、当時存在した平久国民学校の分校として校舎の設立が許可されたことから始まります。翌昭和22年（1947年）3月28日には、平屋建て木造校舎（約171平方メートル、5教室）が完成しました。同年4月12日には、この校舎を用いて平久小学校豊洲分校として開校式が執り行われ、325名の児童が学び始めました。初代分校主任には松岡信弥氏が就任しました。

その年の暮れ、12月4日には独立した学校として豊洲小学校の設立が認可され、12月20日に改めて豊洲小学校としての開校式が行われました。この時点で学級数は8クラス、児童数は401名に増加し、松岡信弥氏が初代校長に就任しました。

開校後、学校は順調に発展を遂げました。昭和24年（1949年）4月には校章が制定され、翌月には東京都港湾局から広大な土地（約14,300平方メートル）を借り受け、木造校舎が大幅に増築（約1,000平方メートル、10教室増設）されました。昭和27年（1952年）12月には校歌が制定され、学校の精神的な支柱が確立されました。昭和30年（1955年）には道路拡張に伴い敷地面積に変更がありました。

昭和35年（1960年）には児童数増加に対応するため、枝川小学校が本校から分離独立しました。施設面では、昭和36年（1961年）にプールが、昭和39年（1964年）には体育館と給食調理室が相次いで完成し、教育環境が充実しました。昭和40年（1965年）にはプールに循環濾過装置が設置されるなどの改修も行われています。また、この頃、一部木造校舎の取り壊しも進みました。

昭和42年（1967年）には、同じ敷地内に豊洲幼稚園が創立・開園し、敷地を共有する体制が整いました。昭和43年（1968年）からは、それまでの木造校舎から鉄筋コンクリート造りの校舎への改築が段階的に始まり、数年にわたって教室や特別教室の増設が続けられました。昭和46年（1971年）には仲よし学級（特別支援学級）が開設され、多様な教育ニーズに対応する体制が整いました。昭和49年（1974年）まで鉄筋校舎の増築が繰り返され、学校規模が拡大しました。

1970年代後半から1990年代にかけては、施設の維持管理や改修が進められました。校庭の改修（昭和52年）、プールの改修（昭和53年、平成5年）、体育館の補修・塗装（昭和57年、59年）、校舎内外の改修（昭和60年、平成2年、3年）、給食調理室の改修（昭和61年）、更衣室・トイレ・音楽教室・仲よし教室などの設備改修が継続的に実施されました。この間、昭和54年（1979年）には東雲小学校の開校に伴い、学区域の一部が変更されています。

平成10年（1998年）からは、老朽化した校舎の全面的な改築事業が始まりました。工事期間中はプレハブの仮校舎が設置され、児童はそこで授業を受けました。旧校舎が解体された後、新しい校舎の建設が進められ、平成11年（1999年）11月29日に新校舎での授業が開始されました。平成12年（2000年）3月には校庭の整備が完了し、同年5月20日には新校舎の落成記念式典が盛大に挙行されました。この改築と同時期、平成11年（1999年）4月には給食業務の民間委託が開始されています。

2000年代に入ると、平成16年（2004年）から2学期制が導入されました。地域の更なる発展に伴う児童数の増加に対応するため、平成19年（2007年）には豊洲北小学校、平成25年（2015年）には豊洲西小学校が本校から分離して開校しています。平成23年（2011年）から開始された校舎の増築工事は、平成24年（2012年）に完成し、増築棟の利用が始まりました。

通学区域と進学先中学校

本校の通学区域は、江東区枝川一丁目の一部と、豊洲四丁目の全域です。卒業生は、原則として江東区立深川第五中学校に進学します。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合、東京メトロ有楽町線またはゆりかもめ東京臨海新交通臨海線の豊洲駅が最寄り駅となります。有楽町線の5番出口からは徒歩でアクセスできます。また、豊洲駅前には都営バスの停留所があり、海01、豊洲01、都05、急行06、業10、陽12、錦13、東15、東16、門19など複数の系統が利用可能です。

その他

本校の歴史に関連する出来事として、1969年に発生した江東区小5女児誘拐殺人事件では、当時の在校生が被害に遭うという痛ましい事件が発生しています。

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