江田駅 (神奈川県)

江田駅（えだえき）について

神奈川県横浜市青葉区荏田町に位置する東急電鉄田園都市線の駅です。駅番号はDT17。駅の東口前には国道246号が走り、東名高速道路と交差する地点にあります。この場所は、鉄道、高速道路、国道といった主要な交通網が集中する、首都圏でも珍しい立地です。横浜市は2014年からこの立地を活かすための検討を開始しています。

歴史

1966年（昭和41年）4月1日：田園都市線溝の口駅 - 長津田駅間延伸時に開業しました。
1971年（昭和46年）4月1日：上り線に待避線が設置されました。
1981年（昭和56年）4月1日：改良工事が完了し、下り線にも待避線が設置されました。
1997年（平成9年）5月6日：下りホームの1番線が通過専用に変更されました。
1997年（平成9年）7月18日：上りホームの3番線が通過専用に変更されました。
2008年（平成20年）2月：ホーム上屋が改修され、全10両編成対応の膜構造となりました。
2018年（平成30年）3月29日：2・4番線にホームドアが設置されました。

駅名の由来

駅名は地名に由来していますが、駅名の「江田」に対し、町名は「荏田」と表記されます。地名は、かつてこの地にいた豪族・江田小次郎に因んで「江田」と呼ばれていましたが、後に「荏田」へと変化したとされています。

東急が鉄道敷設免許を取得した1960年当時、駅の仮称は「荏田駅」でした。しかし、当時の当用漢字表に「荏」の字がなかったため、「江田」とすることが決定し、1966年に江田駅として開業しました。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅で、待避が可能です。1・3番線は柵が設置され、急行・準急の通過専用となっており、各駅停車は2・4番線を使用します。平日の朝ラッシュ時には、当駅で各駅停車が急行・準急を待避します。日中には各駅停車が準急を待避し、回送電車が待避することもあります。

以前は、通過待ちのない各駅停車は内側の2・3番線に停車し、通過待ちのある各駅停車は外側の1・4番線に停車していました。急行・快速は内側の2・3番線を通過していました。下り線の通過線を2番線から1番線に変更する際に、下りホームをあざみ野駅側に延長し、線路配線を変更することで、通過電車の速度低下を抑えました。

上下ホームと改札階を結ぶエレベーターが設置されています。また、上下ホームには待合室があり、1階の改札内にはトイレと多機能トイレが設置されています。東口の改札外には横浜市が管理する公衆トイレもあります。

駅施設の老朽化に伴い、2014年頃から改修工事が行われ、長津田寄りの階段が改良され、上下エスカレーターが各ホームに設置されました。これは、2017年6月から2020年3月にかけて行われた工事によるものです。

ホーム上屋は、従来は3.2両分でしたが、2007年から2008年の工事で6.8両分の旅客上屋が新設され、全10両分のホーム上屋が膜屋根となりました。田園都市線でホーム上屋が膜屋根なのは、当駅の他に梶が谷駅と高津駅のみです。

のりば

1. 1番線：下り通過線
2. 2番線：下り各駅停車
3. 3番線：上り通過線
4. 4番線：上り各駅停車

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は31,353人です。

横浜市営地下鉄ブルーラインが開通する前は、港北ニュータウンへのアクセスとして江田駅から横浜市営バス300系統を利用するのが一般的でした。そのため、地下鉄が開通した1993年に利用者数が減少しました。その後、港北ニュータウン荏田南地区からの需要はありますが、2008年のグリーンライン開通により、一部が都筑ふれあいの丘駅利用にシフトし、再び利用者数が減少しています。駅の東口付近には広い駐輪場があるため、自転車で駅を利用する人もいます。

近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通りです。

（データは省略）

駅周辺

東急ストア 江田店
ハーモス荏田（コープかながわ）
ユニクロ
スタンレー電気 技術研究所
島忠 ホームズ荏田店
紳士服のコナカ 江田店
東京電力 荏田変電所
神奈川県立荏田高等学校
JJCLUB100横浜江田店
コメダ横浜江田店
国道246号
青葉郵便局
江田駅北口郵便局
江田記念病院
横浜新都市脳神経外科病院
慶應義塾横浜初等部
赤田谷戸・赤田隧道

1980年代まで、あざみ野駅 - 当駅間には田んぼが広がる未開発地区が残っていました。この地区は「赤田谷戸」と呼ばれ、荏田町に含まれていました。他の沿線地区が開発されて住宅地化されていく中、ここだけは多摩田園都市の開発以前の光景が残っていました。野生のホタルも生息していたとされています。赤田地区緑地の存続運動も行われましたが、1980年代後半に東急によって谷戸の開発・埋め立てが進み、その姿はなくなりました。

この開発に伴い、ホームあざみ野寄りにあった東急最短のトンネルである赤田隧道は崩され、代わりに跨線橋が架けられました。赤田谷戸から流れていた赤田川は暗渠となり、布川へと流入しています。

付近の史跡

赤田古墳群：赤田谷戸を中心に点在する古墳群で、近隣の古墳群とともに古代豪族との関連が指摘されています。
長者原遺跡：古代東海道（足柄路）に置かれた都筑郡郡衙跡です。
荏田城：古鎌倉街道、矢倉沢往還（大山街道）を見下ろす中世から戦国時代の要塞跡です。

バス路線

東急バスと横浜市交通局（横浜市営バス）の路線が発着します。乗り場は東口と西口に分かれています。

（バス路線の詳細リストは省略）

東名江田バス停

駅東口から1キロメートルほどの場所に、東名高速道路の東名江田バス停があります。

隣の駅

東急電鉄 田園都市線

■急行・■準急：通過
* ■各駅停車：あざみ野駅 (DT16) - 江田駅 (DT17) - 市が尾駅 (DT18)

脚注

（注釈、出典、参考文献、関連項目、外部リンクは省略）

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