汪見虹

汪見虹（おう けんこう）

汪見虹（ワン・ジィエンホン、汪见虹、1963年9月12日 - ）は、中国の囲碁棋士。河南省出身。中国囲棋協会に所属し、九段の段位を持つ。

経歴

洛陽市で生まれ、11歳で囲碁を始める。13歳で洛陽市の体育学校に進学し、囲碁の才能を開花させる。翌年には河南省の囲棋隊、集中訓練隊に入るなど、早くからその才能が認められていた。

1982年に四段に認定され、プロ棋士としての道を歩み始める。1983年には国家囲棋隊入りを果たし、中国囲碁界の中心選手として活躍することとなる。1984年の第1回日中スーパー囲碁では、中国側の一番手として登場したが、依田紀基に敗れた。

1985年には、世界アマチュア囲碁選手権戦に出場し、彭景華、陳嘉鋭、菊池康郎といった強豪を相手に7戦全勝という圧倒的な成績で優勝を飾る。この功績により、同年国家体育委員会から体育運動一級奨章、1986年には体育運栄誉奨章を授与された。

1986年にプロ棋士として活動を開始。全国囲棋個人戦では、1986年に5位、1988年に6位入賞を果たし、1989年にはついに優勝を勝ち取る。また、新体育杯戦では1989年にリーグ入りを果たした。

1990年には富士通杯に中国代表として出場。同年から1991年にかけては、十強戦リーグにも参加した。1991年に八段に昇段し、新体育杯戦リーグにも再び出場。1993年には大国手戦でベスト4に進出した。1994年には天元戦で挑戦者決定戦に進出したが、馬暁春に敗れ、挑戦権獲得はならなかった。1995年には友情杯戦リーグ入り。1996年に九段に昇段。

1997年には、北京に汪見虹囲棋倶楽部を創設し、後進の指導にも力を注ぐ。1998年には天元戦トーナメントでベスト4に進出。2001年には中国囲棋協会訓練センター囲碁教師評会審査委員に就任。棋王戦ではベスト4に進出。2005年には北京華夏囲棋育苗発展センター理事長に就任。

中国囲棋甲級リーグでは、1999年に河南三元チームで出場。棋士ランキングでは1998年に20位、2004年に71位。

2000年からは、教材『階段囲棋歩歩高』シリーズを執筆し、全国各地の囲碁育成訓練部門で使用されている。2006年からは、ネット上の囲碁教室も開講し、幅広い層への囲碁普及に貢献している。

タイトル歴

全国囲棋個人戦 1989年

その他の棋歴

世界[[囲碁選手権富士通杯]]出場 1990年（×小林光一）
日中囲碁交流
1985年 0-1（×坂田栄男）
1989年 1-0（○小松英樹）
日中スーパー囲碁
1984年 0-1（×依田紀基）
1993年 0-1（×加藤充志）
宝勝電纜杯囲棋戦 準優勝 1996年
中国囲棋甲級リーグ戦
1999年（河南三元）

外部リンク

台湾棋院「汪見虹」

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