沖縄県立中部病院

沖縄県立中部病院について

沖縄県立中部病院は、沖縄県うるま市に位置する県立病院であり、沖縄県の基幹災害医療センターとしての重要な役割を担っています。救命救急センター、DMAT（災害派遣医療チーム）を擁し、災害時における医療活動の中核となっています。また、総合周産期母子医療センターの指定も受けており、県内でも有数の規模を誇る病院です。

臨床研修

1967年から医師の臨床研修を開始しており、古くからの臨床研修指定病院として知られています。特徴的なのは、ハワイ大学医学部との提携による海外からの指導医の招聘や、屋根瓦方式と呼ばれる指導体制です。屋根瓦方式とは、先輩医師が後輩医師を指導し、さらにその後輩がまた次の後輩を指導するという、継続的な教育システムです。1976年からは選抜試験も導入され、2004年採用者からはマッチングに参加しており、研修医の出身大学による学閥がないことも特徴です。

沿革

沖縄県立中部病院の歴史は、1945年頃に米軍が沖縄戦で負傷した兵士などを治療するために開設した施設に遡ります。その後、幾度かの移転・改称を経て、1972年の沖縄本土復帰に伴い現在の名称となりました。2001年には新病院が完成し、より高度な医療を提供できる体制を整えています。

診療科目

内科、神経内科、呼吸器科、消化器科、循環器科、腎臓内科、リウマチ科、小児科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、精神神経科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、病理検査科、地域救命救急診療科、医療情報科と幅広い診療科を有しています。

医療機関の指定等

保険[[医療機関]]、労災保険指定医療機関、指定自立支援医療機関、身体障害者福祉法指定医配置医療機関、生活保護法指定医療機関、結核指定医療機関など、多くの医療機関指定を受けています。また、災害拠点[[病院]]（基幹）、へき地医療拠点[[病院]]、救命救急センター、臨床研修指定病院、がん診療連携拠点[[病院]]、エイズ治療拠点[[病院]]、DPC対象病院、総合周産期母子医療センターなど、様々な分野で地域の医療を支えています。

附属診療所

沖縄県うるま市津堅島には、附属の津堅診療所があります。

交通アクセス

那覇バスターミナルからは複数の路線バスが利用でき、中部病院前または中部病院入口で下車します。沖縄都市モノレール線おもろまち駅からもバスが利用可能です。那覇空港からは高速バスを利用できます。また、名護バスターミナルからは敷地内にある中部病院で下車できます。

耐震化工事

南病棟（1981年建設）については、2022年8月中旬から2023年3月頃まで耐震補強改修工事のため閉鎖されます。工事期間中は、病床数が一時的に減少する可能性があります。

その他の情報

沖縄県立中部病院は、各種法令に基づく指定・認定を受けており、各学会の認定施設でもあります。地域医療における重要な役割を担い、沖縄県の医療を支える中核的な病院の一つです。

関連病院として、琉球大学医学部附属病院、沖縄県立北部病院、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター、沖縄県立精和病院、沖縄県立宮古病院、沖縄県立八重山病院が挙げられます。

詳しい情報は、以下の公式サイトをご覧ください。

沖縄県立中部病院
沖縄県 病院事業局 県立病院課

もう一度検索