河田賢治

河田賢治の生涯

河田賢治（かわだ けんじ、1900年1月1日 - 1995年12月17日）は、日本の労働運動家および政治家として広く知られています。彼は日本共産党の設立メンバーでもあり、衆議院議員（共産党公認、1期）、参議院議員（通算2期）を歴任しました。また、共産党名誉幹部会委員としても知られ、愛称「河賢」で親しまれました。

生い立ちと労働運動の始まり

河田は京都府与謝郡岩滝村で生まれました。小学校を卒業した後の1912年に舞鶴海軍工廠で働き始め、1917年には上東京し、その後富士電機や日本鉄工で勤務しました。同時に東京工科学校（現・日本工業大学）に通い、労働運動にも参加しました。特に日本鉄工時代には友愛会東京鉄工組合支部に加わり、労働者の権利向上に尽力しましたが、1921年には解雇されました。

1922年からは日本労働総同盟（総同盟）の関東同盟主事となり、当時の左派をまとめる役割を果たしました。同じ年に日本共産党が結成されると、22歳で入党し、1925年には日本労働組合評議会の中央委員に選出されました。

著作活動も行い、1927年には『大衆闘争と工場班』を出版するも、発売禁止となるなど、時代背景を反映した活動が目立ちました。1928年の三・一五事件の際には逮捕され、結果的に約15年間にわたって投獄されることとなりました。

戦後の活動

戦後、河田は地元京都に戻り、日本共産党の再建に尽力しました。1949年には衆院選に立候補し、初当選を果たし、京都初の共産党国会議員として議席を確保しました。しかし1951年には占領政策に反したとして逮捕状が出され、公職追放（レッドパージ）にあいました。逮捕は免れましたが、彼の活動は一時陰りを見せました。

その後、地下活動を経て1957年に公然活動に復帰します。翌年の党大会後には京都府委員長に選出され、中心的な役割を担うようになりました。また、1964年の日本共産党中央委員会幹部会員にも就任しました。この間に、京都府知事選挙にも出馬しますが、蜷川虎三に敗れました。

1968年の参院選では、京都府選挙区から出馬し、初当選を果たし、12年間の任期を全うしました。1977年には参議院の懲罰常任委員長に就任し、影響力を持ち続けましたが、1980年には政界を引退することを決意しました。

晩年

河田賢治は1995年12月17日、老衰のため京都府内の病院で95歳で亡くなりました。彼の人生と業績は、日本の労働運動や政治活動において今でも多くの人々に記憶されています。彼の活動は後の世代に大きな影響を与え、日本社会の発展にもつながりました。

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