法華寺 (諏訪市)

法華寺

法華寺は、長野県諏訪市中洲にある臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は鷲峰山。

歴史

鎌倉時代、幕府に仕えた御内人・諏訪盛重が建長寺の大覚禅師道隆に参禅し、それまでの天台宗を改めて、大覚禅師を中興開山として迎えました。

戦国時代の天正10年（1582年）には、甲州征伐の際、織田信長が3月19日から4月2日まで滞在し、甲信地方の知行割や国掟を発令しました。『信長記』には、信長が法華寺に滞在し、軍勢の配置を命じたことが記されています。

明治維新の廃仏毀釈では、本堂と庫裡を残して他の建物は破却されましたが、明治32年（1899年）に再興されました。

概要

法華寺は、諏訪大社上社の社域に隣接しています。本尊は釈迦如来で、永仁2年（1294年）の銘があります。脇侍には普賢菩薩と文殊菩薩が配された三尊仏です。

石段の上に建つ入母屋造の楼門をくぐると、正面に本堂があります。本堂は明和2年（1765年）に改築されたものです。須弥壇の裏には位牌堂があり、大覚禅師の木像や、達磨大師、伝大師の木像が安置されています。

寺の裏山には、赤穂事件で配流となり諏訪藩に預けられた吉良義周の墓があります。

交通アクセス

JR中央本線上諏訪駅から諏訪バス「上社」下車徒歩3分

参考文献

『信州の文化シリーズ 寺と神社』1981年 信濃毎日新聞社
『探訪 信州の古寺 浄土教・日蓮宗』1996年 郷土出版社

関連項目

諏訪市の寺院

外部リンク

* 諏訪神仏プロジェクト: 諏訪信仰と神仏習合と神仏分離の歴史に関するプロジェクト

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