上諏訪駅

上諏訪駅：諏訪湖と温泉郷の玄関口

上諏訪駅は、長野県諏訪市に位置するJR東日本中央本線の駅です。東京駅から200km以上の中央本線最初の駅であり、諏訪地方の主要な交通拠点として機能しています。標高約761.9mの諏訪湖畔にあり、雄大な自然と温泉郷に囲まれた魅力的な立地が特徴です。

観光の拠点として

上諏訪駅は、諏訪湖観光の玄関口として多くの観光客で賑わいます。東京方面からの列車は、山岳地帯を抜けて諏訪湖の絶景を眼下に望む場所に到着します。諏訪湖だけでなく、霧ヶ峰高原や高島城へのアクセスも良く、周辺には上諏訪温泉の旅館やホテルが立ち並びます。

駅の1番線ホームには、なんと足湯が設置されています。列車を眺めながら温泉に浸かれる、上諏訪駅ならではのユニークな体験が可能です。夏には諏訪湖祭湖上花火大会や全国新作花火競技大会が開催され、駅周辺は多くの観光客で活気に満ち溢れます。これらのイベント開催時には臨時改札口が設置されるほどです。

かつては全旅客列車が停車していましたが、2019年から2022年にかけて一部の「あずさ」が通過するようになりました。現在は再び全特急が停車するようになり、利便性が向上しています。

歴史と駅舎

上諏訪駅は1905年11月25日に開業しました。開業当初は上諏訪町（現在の諏訪市）にあったことから、駅名もその名残をとどめています。歴史を紐解くと、かつては上諏訪機関区があり、蒸気機関車の拠点として重要な役割を担っていました。

現在の駅舎は1950年に完成し、その後も何度か改修を経て現在に至ります。2面3線の地上駅で、東口（霧ヶ峰口）と西口（諏訪湖口）があります。西口は改札口がありませんが、花火大会などイベント時には臨時改札口が設置されます。東口と西口は、国道20号を跨ぐ自由通路で連絡しており、エレベーターも設置されているため、バリアフリーにも配慮されています。

駅舎内には自動改札機、自動券売機、指定席券売機、待合室、NewDays MINIなどがあり、観光案内所と地域土産店が一体となった観光拠点も開設されています。かつてはタリーズコーヒーもありました。

足湯：上諏訪駅のシンボル

上諏訪駅の足湯は、多くの観光客に人気です。1番線ホームに設置された足湯は、上諏訪温泉の源泉を使用しており、無料で利用できます。もともとは温泉洗面所でしたが、1986年に露天風呂としてオープンし、その後2002年に足湯に改装されました。駅で有効な乗車券や入場券があれば誰でも利用できます。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗車人員は3,829人です。長野県内では上位5位に入る利用客数で、通勤・通学利用に加え、観光客の利用も多いです。特に休日や花火大会開催時には、ホームやコンコースが大変混雑します。

駅周辺は、上諏訪温泉の湧出地であり、多くの温泉旅館が立ち並んでいます。また、酒蔵も多く、観光資源が豊富です。諏訪湖や霧ヶ峰高原へのアクセスも良く、観光拠点として最適な環境です。国道20号沿いの駅前商店街は、無電柱化事業に伴い、近代的な街並みに整備されました。

東口には送迎駐車場、タクシー乗り場、バス待合所、観光案内所などがあり、西口はロータリーになっており、送迎駐車場、タクシー乗り場、バス停などがあります。

アクセス

上諏訪駅へのアクセスは、JR中央本線を利用します。東京方面からのアクセスも良好です。駅周辺には、アルピコ交通などの路線バスが運行しており、諏訪湖周辺や霧ヶ峰高原、周辺の観光地へのアクセスも容易です。高速バスも利用可能です。

まとめ

上諏訪駅は、歴史と自然、温泉と観光が融合した魅力的な駅です。諏訪地方を訪れる際には、ぜひ上諏訪駅をご利用ください。駅周辺の観光地と合わせて、充実した旅をお楽しみいただけます。

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