洞爺湖温泉

洞爺湖温泉（とうやこおんせん）

洞爺湖温泉は、北海道虻田郡洞爺湖町を中心に、有珠郡壮瞥町にも広がる温泉地です。美しい洞爺湖の南側湖畔に温泉街が広がり、ホテルや旅館、飲食店、土産物店などが立ち並んでいます。無料の足湯や手湯で気軽に温泉を楽しめるほか、湖畔の遊歩道や遊覧船の発着場など、散策スポットも充実しています。

泉質

洞爺湖温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム—塩化物温泉（中性低張性高温泉）です。源泉は複数あり、洞爺5・6・9・12・13号、共同1・2・4・5・6号、KH-1混合泉などが利用されています。泉温は約50℃で、微かに黄色く濁り、微炭酸味があり、ほとんど無臭です。pH値は6.7と中性です。

温泉街

温泉街には、気軽に彫刻を鑑賞できる「とうや湖ぐるっと彫刻公園」や、2000年の有珠山噴火で形成された火口を間近で見学できるスポット（立入禁止区域あり）もあります。

歴史

洞爺湖温泉の歴史は、1917年（大正6年）に三松正夫、杉山春巳、安西岩吉の3人が湖岸で源泉を発見したことから始まります。この源泉は、1910年（明治43年）の有珠山噴火によって誕生したと考えられています。三松らは北海道庁から利用許可を得て、同年秋には温泉旅館「竜湖館」を開業しました。当初は「床丹温泉」と呼ばれていましたが、後に「洞爺湖温泉」と改称されました。

年表

1929年（昭和04年）：洞爺湖電気鉄道が開通し、温泉街の形成が始まる。
1948年（昭和23年）：「洞爺湖温泉観光協会」設立。
1949年（昭和24年）：「支笏洞爺国立公園」指定。
1960年（昭和35年）：「洞爺湖温泉利用協同組合」設立、源泉の共同管理開始。
1977年（昭和52年）：有珠山噴火。
1982年（昭和57年）：「洞爺湖ロングラン花火大会」初開催。
2000年（平成12年）：有珠山噴火。
2001年（平成13年）：足湯「洞龍の湯」開設。
2006年（平成18年）：虻田町と洞爺村が合併し、洞爺湖町となる。
2007年（平成19年）：国道230号新ルート開通。「噴水広場」完成。
2008年（平成20年）：ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパにて「北海道洞爺湖サミット」開催。「洞爺湖有珠山ジオパーク」が「日本ジオパーク」認定。
2009年（平成21年）：洞爺湖有珠山ジオパークが「世界ジオパーク」認定。
2016年（平成28年）：「開湯100年感謝祭」開催。
2017年（平成29年）：地熱発電「洞爺湖温泉KH-1地熱発電所」運用開始。北海道道2号洞爺湖登別線・眺湖通の新道路全線開通。

イベント

洞爺湖温泉では、四季を通じて様々なイベントが開催されています。

洞爺湖温泉冬まつり（2月）
洞爺湖ロングラン花火大会（4月下旬から10月）
洞爺湖マラソン（5月）
TOYAKOマンガ・アニメフェスタ（6月）
洞爺湖温泉夏まつり（7月下旬から8月中旬）
北海道ツーデーマーチ（9月）
洞爺湖温泉イルミネーショントンネル（11月上旬から3月上旬）

地名としての洞爺湖温泉

「洞爺湖温泉」は、温泉地名であると同時に、洞爺湖町と壮瞥町の地名でもあります。地元では「洞爺温泉」と略されることもあります。また、「温泉地区」という通称もあります。

交通アクセス

鉄道：JR洞爺駅が最寄駅
高速道路：道央自動車道虻田洞爺湖ICが最寄IC
バス：各方面から路線バスが運行
船舶：洞爺湖汽船（遊覧船）が運航

周辺施設

洞爺湖温泉周辺には、様々な施設があります。

洞爺サンパレスリゾート&スパ（壮瞥町）

洞爺湖温泉が舞台となった作品

洞爺湖温泉は、様々な作品の舞台（ロケ地）となっています。


洞爺湖温泉は、豊かな自然と温泉、そして様々な魅力的な観光スポットが満載の場所です。ぜひ一度、訪れてみてください。

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