津山まなびの鉄道館

津山まなびの鉄道館

津山まなびの鉄道館（Tsuyama Railroad Educational Museum）は、岡山県津山市にある鉄道に関する博物館で、鉄道の保存展示を主な目的とした施設です。2016年4月にリニューアルオープンし、旧津山扇形機関車庫を基盤にしています。この博物館は西日本旅客鉄道（JR西日本）と津山市観光協会によって運営されています。

歴史と背景

元々この扇形機関車庫は、1936年に津山機関区の一部として建設されました。扇形庫は奥行き22.1メートルで17線を持ち、日本で二番目の規模を誇ります。この施設は、現在も機関車の静態保存車両を展示する重要な役割を果たしています。また、経済産業省や岡山県教育委員会から近代化遺産としての指定を受けており、その歴史的価値は高く評価されています。

リニューアルと展示内容

施設は、2014年に津山にあった交通科学博物館の閉館後、そこに保存されていたD51形蒸気機関車やDD13形ディーゼル機関車を新たに展示する計画が立てられました。2015年にリニューアル作業が始まり、2016年のオープンまで数年間の準備が行われました。リニューアルが完了し、2016年4月2日に津山まなびの鉄道館として新たにオープンしました。

館内は、複数のエリアに分かれており、扇形機関車庫や転車台をはじめ、学びを目的とした各種ルームが配置されています。例えば、「まなびルーム」、「あゆみルーム」、「しくみルーム」、「まちなみルーム」のように、さまざまな特徴を持った展示空間が設けられています。特に、国鉄C57形蒸気機関車の動輪や、D51形蒸気機関車の汽笛など、貴重な車両の展示は訪れる人々に強い印象を与えています。

利用とアクセス

津山まなびの鉄道館は毎週月曜日と年末年始を除いて通年開館しており、来館には料金がかかります。館内では、鉄道に関する知識を深めるだけでなく、実際に車両を見ることができるため、鉄道ファンだけでなく、家族連れや一般の訪問者にも人気のスポットです。

さらに、2017年には来館者数が10万人を達成するなど、観光拠点としての役割も果たしています。訪問者は、展示されている各種車両やその歴史を学びながら、鉄道の魅力に触れることができるでしょう。

関連施設

周辺には津山駅があり、駅前にはC11形蒸気機関車が静態保存されています。これらの関連施設も併せて訪れることで、より豊かな鉄道体験が楽しめます。また、津山運転区や若干の鉄道関連の遺産も訪問者を歓迎しています。年間を通じて、地域のイベントとの連携も行われており、保存車両の展示運転があったり、無料連絡バスの運行があったりするケースもあります。

津山まなびの鉄道館は、鉄道の過去と現在、さらには未来を体験できる貴重な場所です。訪れることで、鉄道の魅力を改めて感じることができるでしょう。

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