津山鉄道部

津山鉄道部：岡山県北部の鉄道運営を担った組織

津山鉄道部は、かつて岡山県津山市に存在した西日本旅客[[鉄道]]（JR西日本）の鉄道部です。ローカル線の活性化と効率的な鉄道運営を目指し、1990年6月1日に鉄道部制度が導入された際に発足しました。

概要

津山鉄道部は、岡山県北部の地方交通線を運営するために設立され、津山駅構内に拠点を置いていました。岡山支社が管轄していましたが、2008年6月1日に組織改正により廃止されました。

管轄路線

廃止時点での管轄範囲は以下の通りでした（管轄境界駅については、津山鉄道部が管理を担当）。

姫新線：上月駅（構内を除く） - 新見駅（構内を除く）間
因美線：智頭駅（構内を除く） - 東津山駅間

乗務線区

運転士は津山運輸センターに所属し、以下の線区に乗務していました。2009年3月13日までは、急行「つやま」の全区間の乗務も担当していました。

津山線：津山駅 - 岡山駅間
姫新線：佐用駅 - 新見駅間
因美線：智頭駅 - 東津山駅間

津山鉄道部の廃止後、乗務員部門は津山運転区へと変更されました。

車体に記されていた略号

所属車両の車体には、岡山支社の略号である「岡」と、津山の電報略号である「ツヤ」を組み合わせた「岡ツヤ」という略号が記されていました。

配置車両

津山鉄道部には、キハ40系気動車とキハ120形気動車が配置されていました。しかし、岡山電車区気動車センターに統合された際、所属していた全車両が同センターに転出したため、以降は配置車両は存在しません。

歴史

1990年（平成2年）6月1日：鉄道部制度に伴い、第1次鉄道部として発足。津山列車区と、岡山電車区岡山気動車支区が統合。
1991年（平成3年）4月1日：因美線美作河井駅 - 東津山駅間が米子支社から岡山支社に移管され、津山鉄道部の管轄に。
1999年（平成11年）10月2日：米子支社鳥取鉄道部から因美線智頭駅 - 美作河井駅間を移管。また、津山線岡山駅 - 津山駅間が岡山支社直轄に変更。
2007年（平成19年）4月21日：津山駅構内の旧津山扇形機関車庫や転車台とディーゼル機関車を公開。
2008年（平成20年）6月1日：組織改正により津山鉄道部が廃止。
駅管理部門は担当エリア見直しの上で津山駅に移管。
気動車分室は岡山電車区に統合され、同区の気動車センターとなる。
津山運輸センターの乗務員部門は津山運転区となる。

津山鉄道部の廃止後、その機能は津山駅、岡山電車区気動車センター、津山運転区へと引き継がれました。

参考資料
『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年。ISBN 4-88283-122-8。

もう一度検索