津田正

津田正（つだ ただし）

概要

津田正は、1933年3月16日に生まれ、2013年6月3日に亡くなった日本の自治官僚です。東京大学法学部を卒業後、1955年に自治庁に入庁しました。自治省では、地方債課長、企画課長、財政課長といった要職を歴任し、財政担当審議官、大臣官房長、税務局長、財政局長と、そのキャリアを通して財政分野で重要な役割を果たしました。

しかし、津田の貢献は財政分野に留まりません。地方自治体への出向時には、地域開発にも深く関わっています。千葉県では京葉臨海工業地帯の造成に携わり、香川県では瀬戸大橋のプランニングに関与するなど、地域振興にも大きな足跡を残しました。自治省財政局長時代には、竹下内閣のふるさと創生事業にも関わり、地方創生にも貢献しました。

1989年6月には自治事務次官に就任し、1990年7月に退官しました。退官後は、1990年8月から自治体国際化協会の理事長を務め、自治体間の国際交流を推進しました。さらに、1991年1月からは長野オリンピック組織委員会事務総長に就任し、オリンピックの成功に向けて尽力しましたが、1992年9月にクモ膜下出血で体調を崩し、1993年3月に辞任しました。

2013年6月3日、肺炎のため80歳で生涯を閉じました。

キャリア

1955年：自治庁入庁
自治省地方債課長
自治省企画課長
自治省財政課長
自治省財政担当審議官
自治省大臣官房長
自治省税務局長
自治省財政局長
1989年6月：自治事務次官
1990年7月：自治事務次官退官
1990年8月：自治体国際化協会理事長
1991年1月：長野オリンピック組織委員会事務総長（1993年3月辞任）

参考文献

* 神一行『自治官僚』講談社文庫、1990年。ISBN 9784061846876。

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