津黒山

津黒山の魅力

津黒山（つぐろせん）は、岡山県と鳥取県の県境に広がる美しい山で、中国百名山の一つとして知られています。この山は、自然豊かな環境や多彩な登山ルートが魅力で、多くの登山者や観光客に人気があります。

位置と地勢

津黒山は中生代の火山活動で形成された安山岩で出来ており、中国山地の作北山地に所属しています。標高は900メートルを超え、二つの頂を持っています。そのうち、岡山県側の山頂には二等三角点が設置されています。山の北側には鳥取県の天神川の源流があり、岡山県側では吉井川の支流や旭川の支流が流れ込んでいます。北側は急峻な地形であるのに対し、岡山県側は穏やかな斜面が続いており、過去には和牛の放牧が行われていましたが、現在はヒノキやカラマツが植林されています。

豊かな自然

津黒山の標高600-700メートル付近は津黒高原と呼ばれ、常緑広葉樹林が広がっています。この高原には、スキー場やキャンプ場、自然公園、さらに国民宿舎といった宿泊施設も完備され、家族連れやアウトドア愛好者にとって理想的な場所となっています。訪れる人々はここで四季折々の自然の美しさを楽しむことができます。

山名の由来

津黒山という名称の由来にはいくつかの説があります。一つは、山容が稲が干されている「稲むら」に似ており、地元の方言で「つぐろ」と呼ばれることに起因するとされています。また、別の説では、津黒山が竹田川の源泉であり、噴火によって山体が黒く見えることからこの名前が付けられたと言われています。

登山ルート

登山の拠点となるのは、岡山県側に位置する津黒高原スキー場です。このスキー場から広域基幹林道美作北2号線を数百メートル上った位置に駐車場があり、ここから登山をスタートできます。また、鳥取県側からもアプローチが可能で、県道283号線を利用し三朝町大谷から大谷峠を越えて林道へと到達できます。

登山口からは、約1時間ほどの道のりで、緩やかな草原が広がる山頂に到達します。この開けた山頂からは、周囲の美しい景色を堪能することができ、登山の疲れも吹き飛んでしまいます。正午前後の時間帯には、柔らかな陽射しと共に自然の美しさを感じることができるでしょう。

結論

津黒山は、その自然環境や歴史的背景、安全な登山ルートによって、誰もが楽しめる山です。特に春と秋のシーズンには、多くの花々が咲き誇り、また紅葉の美しさも格別です。家族や友人と共に、津黒山の魅力を体験してみてはいかがでしょうか。自然の中で心をリフレッシュさせ、新たな発見が待っています。

もう一度検索