浜駅

浜駅の概要

浜駅（はまえき）は、茨城県行方市に位置した鹿島鉄道線の駅で、2007年4月1日に廃止されるまで、地域の交通の一端を担っていました。鹿島神宮へ向かう自社定期船の発着港の近くにあり、多くの乗降客の利用がありました。

歴史

この駅は1926年8月15日に鹿島参宮鉄道の終着駅として開業しました。その後、1928年には鹿島参宮鉄道が玉造町駅までの延伸を行い、浜駅は途中駅となりました。1963年に交換設備が廃止され無人駅化され、その後1965年には鹿島参宮鉄道が常総筑波鉄道と合併して関東鉄道が発足、浜駅は同社の鉾田線の駅となりました。しかし、1979年に鉾田線が鹿島鉄道に分社化され、再び鹿島鉄道線の駅として位置づけられました。そして、2007年4月1日、長い歴史を経て廃止されることとなりました。

駅構造

廃止される時期には、浜駅は地上駅で単式ホーム1面1線の構造を持っていました。それ以前は島式ホーム1面2線の形態をしていたこともありました。ホームは線路の東側、霞ヶ浦の反対側に設置され、待合室が配置されていました。1963年以降は無人駅となり、待合室内には運賃表や時刻表が掲示されていました。また、駅の近くで見られるアサザの写真も展示されていました。廃駅となった後、待合室は行方市の道の駅たまつくりに移設されました。

駅周辺

浜駅の立地は湖岸に近く、踏切を渡ると霞ヶ浦の広がりが見えます。湖の周辺にはハス田が広がり、静かな環境が広がっています。周辺にはまとまった集落は見当たらず、駅が利用されない時間帯には非常に静寂を感じることができます。浜集落は駅から南に約700メートルの場所にあり、駅前には商店やトイレなどの施設は全く存在しません。民家が数軒あるだけの静かな地域です。しかし、跨線橋を渡った先には小さなイタリア料理店があり、ここが駅近くで唯一の飲食店となっています。

隣の駅

浜駅は鹿島鉄道線の八木蒔駅と玉造町駅の間に位置していました。

脚注

浜駅の歴史や周辺環境は、今となっては地域の人々にとっても懐かしい記憶として残っています。過去の交通の要所としての役割を果たしていたこの駅は、地域の発展とともに歩んできた歴史を物語っています。近年はその痕跡を訪れる観光客もちらほら見受けられることがあります。

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