浪板海岸駅

概要

浪板海岸駅（なみいたかいがんえき）は、岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里に所在する、三陸鉄道リアス線の駅です。「片寄波のサーフサイド」という愛称を持ち、その名の通り、美しい浪板海岸の近くに位置しています。駅は無人駅で、単式ホーム1面1線の地上駅という構造です。

歴史

浪板海岸駅は、もともと1961年（昭和36年）12月20日に日本国有鉄道山田線の浪板駅として開業しました。当時は気動車の旅客のみを扱う駅員無配置駅でした。その後、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となりました。

1994年（平成6年）12月3日には、現在の浪板海岸駅に改称されました。しかし、2011年（平成23年）3月11日に発生した東日本大震災により、駅は営業休止を余儀なくされました。その後、2019年（平成31年）3月23日に宮古駅 - 釜石駅間の復旧とともに三陸鉄道に移管され、リアス線の駅として再開しました。

駅構造

駅は単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅です。駅舎はなく、ホーム上には待合所が設置されています。シンプルながらも、利用者のための必要最低限の設備が整えられています。

利用状況

具体的な利用状況に関する詳細なデータは提供されていません。

駅周辺

駅周辺には、以下の観光スポットや施設があります。

浪板海岸: 駅名の由来にもなっている美しい海岸です。
浪板海岸ヴィレッジ: 宿泊施設や飲食店などがあるエリアです。
四十八坂海岸: 景勝地として知られる海岸です。
浪板簡易郵便局: 地域住民の生活を支える郵便局です。
鯨山神社: 地域に根付いた神社です。
国道45号: 主要な幹線道路です。
三陸花ホテルはまぎく: 旧浪板観光ホテル健康亭で、宿泊施設です。
風の電話: 東日本大震災の犠牲者を偲ぶ施設です。

これらの施設は、駅周辺の観光や生活に重要な役割を果たしています。

その他

JR東日本が管理していた当時は、エスペラントによる「Ondokrestoj（オンドクレストイ：波頭）」という愛称が付けられていました。これは、国際語であるエスペラントを通じて、この地の風景を広く伝えようとした試みでした。

隣の駅

三陸鉄道リアス線における隣の駅は以下の通りです。

* 吉里吉里駅 - 浪板海岸駅 - 岩手船越駅

まとめ

浪板海岸駅は、その歴史の中で幾多の変遷を経てきました。開業から東日本大震災による休止、そして三陸鉄道への移管という激動の時代を乗り越え、地域の足として再び動き出しました。駅の周辺には豊かな自然や観光スポットが点在しており、多くの人々に利用されています。

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