海列車

海列車（うみれっしゃ）

海列車（うみれっしゃ）は、韓国鉄道公社（KORAIL）が運営していた観光列車であり、その運行は主に日本海沿いの美しい風景を楽しむために設計されていました。この列車の運行は、2007年7月25日に始まり、当時の金大中元大統領夫妻を乗せるなど、注目を集めました。

概要

海列車は、嶺東線や三陟線を経由しながら、美しい海岸線を走行します。運行が開始された当初は、3両編成での運行でしたが、2013年に一時運行が中止され、車両の修理やデザインの変更が行われました。この期間を経て、2014年1月4日に4両編成での運行が再開されました。

さらに、諸事情により運行時間や終着駅が変更されることもありました。特に、2014年9月から2018年までの期間は、正東津駅を始終着駅とし、2019年には三陟駅が休止となったため、三陟海辺駅が新たな発着駅となりました。

運行終了

海列車の運行は、9501系気動車の老朽化が進む中、KORAILが新たな車両導入を検討していましたが、沿線の自治体からの支援が不足していました。そして、最終的に2023年12月25日に運行を終了することとなりました。

車両と運賃

海列車では、9501系気動車が使用されており、その運賃はセマウル号と同等の料金が設定されています。基本的に1日2往復の運行を行い、一部特定の日にはさらに1往復が追加されることもあります。運行区間は江陵駅から正東津駅、墨湖駅、東海駅、湫岩駅、三陟海辺駅を経て、最終的に三陟駅に至ります。

予約と乗車券

この列車の予約は、KORAIL観光開発のウェブサイトを通じて行う必要があり、通常2日前までインターネット予約が可能です。座席に余裕がある場合のみ、両端駅や東海駅での前売りが行われることがあります。

乗車券の価格は、1号車と2号車が片道15,000ウォン、4号車は12,000ウォンです。さらに12歳以下の子供や障害者、国家有功者、および江陵市、東海市、三陟市に居住する地域住民は、10%割引の料金で利用できます。また、3号車にはファミリールームがあり、4人基準で50,000ウォン、プロポーズ室（個室）は2人基準で50,000ウォンの価格が設定されています。

まとめ

海列車は、美しい日本海の景色を楽しめる観光列車として多くの人々に愛されていましたが、残念ながら運行が終了しました。今後、新たな観光列車や運行計画が生まれることを期待したいと思います。

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