深志 (松本市)

深志（ふかし）

概要

深志は、長野県松本市の中心部に位置する町名で、深志1丁目から深志3丁目までがあります。住居表示が実施されており、郵便番号は390-0815です。

松本市の交通における重要な役割を担っており、特に本町通りから東側は碁盤の目のように整然とした区画が特徴的です。本町通り、駅前通り（あがたの森通り）、こまくさ道路（しらかば大通り）、松本中央通り、天神通りといった主要な道路が交差しており、これらの道路は日常的に交通渋滞が発生します。特に本町通りの東側は、城下町特有の狭い道幅のため、自動車での通行が困難な場所もあります。

松本駅とバスターミナル周辺は、若者向けの店舗や飲食店、商店、プレイスポットが集積しており、ホテルやオフィスビルも多く見られます。本町通りから東側には住宅マンションも多く、城下町の風情が感じられる一方で、観光客は比較的少ない傾向があります。また、市民芸術館では、サイトウ・キネン・フェスティバルのプログラムの一部が上演されます。

歴史

江戸時代、深志は町人町として発展しました。天神通りと本町通りの交差点には、松本本町の大名主であり問屋職を務めた倉科氏の邸宅跡があります。倉科家は、公用荷物の輸送を担う公的機関としての問屋職を代々務めたことから、明治維新後には郵便事業に深く関わることとなり、初代の松本郵便役所取扱人（局長）を輩出し、その邸宅は初代松本郵便局となりました。

現在、この場所には松本信用金庫本町支店がありますが、敷地内には「郵便局発祥の地碑」と、黒塗りの「書状集箱」を模したポストが設置され、かつての郵便局の歴史を伝えています。

高度経済成長期には、松本市の商業の中心が、大名町や六九町のある大手地区から松本駅前に移行しました。駅前ロータリーは、やまびこ国体の際に整備されたものです。

深志は、俗地名として本町（一部）、博労町、国府町、天神町、鍋屋小路などを含む地域です。

沿革

1965年（昭和40年）9月1日：住居表示が実施されました。

世帯数と人口

2018年（平成30年）10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: データなし
人口: データなし

交通

鉄道

東日本旅客鉄道（JR東日本）
大糸線
篠ノ井線
中央本線：松本駅
アルピコ交通
上高地線（通称・松本電鉄）：松本駅

バス

松本バスターミナル

道路

国道143号
長野県道295号平田新橋線

施設

アリオ松本
井上百貨店
駅ビルMIDORI
まつもと市民芸術館
深志神社

脚注

データなし

関連項目

中央 (松本市)
大手 (松本市)
* 北深志

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