清泉女学院大学

清泉女学院大学

清泉女学院大学（せいせんじょがくいんだいがく、英: Seisen Jogakuin College）は、長野県長野市上野に位置する私立の大学で、1961年に設立され、2003年に正式に大学として開校しました。略称として「清泉」と呼ばれています。

概要

この大学の設立母体は「聖心侍女修道会」というカトリックの女子修道会で、創設者はラファエラ・マリア・ポラスです。彼女は1877年に姉のドロレスとともにマドリードで修道会を創立し、現在この修道会は世界25か国に広がり、50以上の教育機関で教育活動を展開しています。清泉女学院大学は、キリスト教の精神に基づいた全人教育を基本にし、学生に高い見識と豊かな教養を身につけさせ、社会の福祉に貢献できる人材の育成を目指しています。

また、清泉女学院大学は長野県内で唯一、カトリック教育を基にした高等教育機関でもあります。2003年には清泉女学院短期大学とともに、大学が設立されました。特に2019年には看護学部が新設され、初めて男子学生の入学が許可されるようになり、看護学部の1期生として男子1名、女子48名が入学することとなりました。これにより、大学の性別に関するデータに変化が生じています。2025年からは男女共学化が進行する予定で、その際に大学名も「清泉大学」に変更される計画です。

沿革

清泉女学院大学の歴史は長く、1934年には聖心侍女修道会から4名の修道女が日本に来日しました。1946年には「長野清泉寮学院」が開設され、その後1961年に「清泉女学院高等学校」の敷地内に専攻科が設立されました。1968年には幼稚園教諭免許を取得するための専門学校が開かれ、1981年には清泉女学院短期大学が開学しました。

2003年に大学としての清泉女学院大学がスタートし、以降さまざまな学科が設立され、国際的な交流も盛んに行われてきました。例えば、2004年には韓国の漢陽女子大学との姉妹校関係が結ばれ、2006年には人間学部に新たな専攻科が追加されるなど、着実に発展を遂げています。また、近年ではカナダのカルガリー[[大学]]や台湾の国立高雄第一科技大学との交流協定も締結され、国際的な学問の場としての地位を確立しています。

学部と学科

現在、清泉女学院大学には「人間学部」と「看護学部」が設置されており、人間学部は女子のみの学生が所属しています。具体的には、心理コミュニケーション学科や文化学科があります。看護学部は男女共学で、看護学科と助産学専攻科があります。

奨学金制度

大学では奨学金制度も整備されており、「ラファエラマリア・スカラシップ」などの給付型奨学金と、保護者会による貸与型奨学金が用意されています。これにより、多くの学生が経済的支援を受けながら学び、成長することが可能です。

アクセス

大学へのアクセスは、しなの鉄道の北しなの線三才駅から徒歩約13分と便利です。また、長野駅からのバスも利用でき、約35分で到着します。世界に広がるカトリックの精神と日本の文化を結びつけた教育が行われている清泉女学院大学は、これからも多様な人材を育成していくことを目指しています。

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