温泉村 (神奈川県)

温泉村（おんせんむら）

温泉村は、かつて神奈川県の西部に位置し、足柄下郡に属していた村です。現在の箱根町の一部を構成しています。

地理

神奈川県の西部に位置し、北には早川が流れています。村内には浅間山がそびえ、豊かな自然に囲まれた地域でした。

山：浅間山
河川：早川

隣接していた自治体は以下の通りです。

神奈川県
小田原市
足柄下郡
湯本町
宮城野村

歴史

温泉村は、明治時代から昭和時代にかけて、温泉地、観光地として発展しました。

1878年（明治11年）7月15日 - 富士屋ホテルが開業。
1887年（明治20年） - 塔ノ沢から人力車を通す有料道路が開通。1889年に宮城野村まで延伸。
1889年（明治22年）4月1日 - 町村制の施行により、足柄下郡大平台村、底倉村の区域をもって温泉村が成立。初代村長には富士屋ホテルの創業者である山口仙之助が就任しました。
1910年（明治43年）9月30日 - 現在の国道1号（箱根湯本方面 - 宮ノ下交差点）および国道138号（宮ノ下交差点 - 仙石原方面）の道路が、国道58号（東京ヨリ靜岡縣ニ達スル別路線）に指定。
1919年（大正8年）6月1日 - 小田原電気鉄道鉄道線（後の小田急箱根鉄道線）の大平台駅、宮ノ下駅、小涌谷駅が開業し、交通の便が向上しました。
1920年（大正9年）12月25日 - 現在の国道138号部分（宮ノ下交差点 - 仙石原方面）に、国道特2号が設置（神奈川県道箱根御殿場線と重複）され、起点が村内に置かれる（1952年廃止）。
1936年（昭和11年）2月1日 - 村域の一部が富士箱根国立公園（後の富士箱根伊豆国立公園）に指定され、自然景観の保護が進められました。
1953年（昭和28年）5月18日 - 旧国道特2号の路線に、二級国道138号富士吉田小田原線（後の国道138号）が設置され、終点が村内に置かれる。
1956年（昭和31年）9月30日 - 足柄下郡箱根町、湯本町、仙石原村、宮城野村と新設合併し、改めて箱根町が発足。同日、温泉村は廃止されました。

交通

鉄道路線

箱根登山鉄道
鉄道線：大平台駅 - 宮ノ下駅 - 小涌谷駅

道路

一級国道1号 - 現在の国道1号
二級国道138号富士吉田小田原線 - 現在の国道138号

名所・旧跡・観光スポット

富士箱根伊豆国立公園：豊かな自然を満喫できます。
箱根温泉：古くから湯治場として栄え、多くの温泉地があります。
大平台温泉
堂ヶ島温泉
宮ノ下温泉
小涌谷温泉
富士屋ホテル：明治時代に開業した歴史あるホテル。多くの著名人に愛されました。

関連項目

神奈川県の廃止市町村一覧

もう一度検索