湯谷温泉駅

湯谷温泉駅について

湯谷温泉駅は、愛知県新城市豊岡に位置する、JR東海飯田線の駅です。この駅は、飯田線の主要駅の一つであり、特に豊橋駅と飯田駅を結ぶ特急「伊那路」の停車駅として、地域交通の重要な役割を担っています。駅の周辺には、その名の通り「湯谷温泉」が広がっており、温泉地へのアクセス拠点として、多くの観光客に利用されています。

歴史

湯谷温泉駅の歴史は、1923年に鳳来寺鉄道によって「湯谷停留場」として開設されたことに始まります。当時は、鳳来寺鉄道が運営する宿泊施設も併設されていました。その後、1943年に鳳来寺鉄道が国有化されたことで、国鉄飯田線の一部となり、「湯谷駅」に改称されました。国鉄分割民営化を経て、1987年にJR東海に継承され、1991年には現在の「湯谷温泉駅」へと名称変更されました。この改称は、湯谷温泉の観光振興を目的としており、当時の鳳来町と湯谷温泉発展会が費用を負担しました。2019年には、駅舎の解体が行われ、新たな時代の変化を迎えています。

年表

1923年2月1日：鳳来寺鉄道「湯谷停留場」として開業。
1943年8月1日：国有化、国鉄飯田線「湯谷駅」に昇格。
1971年1[[2月1日]]：荷物扱い廃止。
1985年4月1日：無人駅化。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR東海が継承。
1991年12月14日：湯谷温泉駅に改称。
1994年3月1日：有人駅化。
2015年4月1日：簡易委託解除、再度無人駅化。
2019年7月：駅舎解体。

駅構造

湯谷温泉駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。上下線ともに同じホームを使用する構造で、シンプルながらも利用しやすい設計となっています。かつては簡易委託駅として運営されていましたが、現在は無人駅となっています。駅の管理は、豊川駅が行っています。駅には、かつて駅員が配置されていた時期もありましたが、現在は無人化されています。駅の外にはトイレが設置されています。

停車列車

湯谷温泉駅には、特急「伊那路」が停車します。この列車は、豊橋駅と飯田駅間を結ぶ重要な足となっています。普通列車も停車し、1日に複数本運行しています。下り方面（中部天竜方面）は1日に12本、上り方面（豊橋方面）は1日に13本が運行しており、時間帯によっては1時間に2本運行されることもあります。上りには快速列車も1本設定されています。

駅周辺

駅周辺は、宇連川を挟んで温泉旅館が立ち並ぶ湯谷温泉街が広がっています。駅は宇連川の右岸に位置しており、対岸には能登瀬という集落があります。駅前から県道439号線を南に進むと、湯谷大橋を経て国道151号線に接続します。また、駅の近くからは鳳来寺山へと続く県道524号線が分岐しており、観光名所へのアクセスも便利です。駅の近くには、新城市Sバスのバス停「湯谷温泉駅南」があり、公共交通機関も充実しています。

隣接駅

JR東海 飯田線
特急「伊那路」停車駅
快速（上りのみ運転）・普通
三河大野駅 - 湯谷温泉駅 - 三河槙原駅

参考資料

石野哲（編）『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。
川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年。
東海旅客鉄道（編）『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。
東海旅客鉄道飯田支店（監修）『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年。
電子国土基本図（地図情報） - 電子国土Web

関連情報

動画で見るニッポンみちしる 湯谷温泉駅 - NHKアーカイブス
あなたの駅前物語 湯谷温泉駅（愛知県） - テレビ朝日

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