溝辺町麓

概要

溝辺町麓（みぞべちょうふもと）は、鹿児島県霧島市に位置する大字です。かつては大隅国始羅郡に属し、溝辺郷の中心地として栄えました。現在の人口は約3,600人、世帯数は約1,600世帯で、面積は約15平方キロメートルです。

この地域は、鹿児島空港の所在地として広く知られています。空港は、九州では福岡空港に次いで2番目、国内では9番目の規模を誇り、多くの人々が利用しています。空港周辺には、九州自動車道の溝辺[[鹿児島空港インターチェンジ]]や国道504号が接続しており、鹿児島県の交通の要衝となっています。

地理

溝辺町麓は、霧島市の西部に位置し、十三塚原と呼ばれる台地上に広がっています。北は溝辺町三縄、南は隼人町西光寺、西は溝辺町崎森と有川、姶良市加治木町小山田、東は隼人町嘉例川と接しています。鹿児島空港の滑走路内には、隼人町嘉例川と隼人町西光寺との境界線がありますが、ターミナルビルは溝辺町麓にあります。

麓の集落は主に西部に点在しており、東部には鹿児島空港が位置しています。付近には九州自動車道が走り、インターチェンジやバスストップも設置されています。また、国道504号が南北に貫いています。

歴史

麓という地名は、江戸時代から見られ、当時の溝辺郷の中心地でした。18世紀以前には、溝辺城や地頭仮屋が置かれていましたが、その後、地頭仮屋が有川に移転し、溝辺の中心は有川に移りました。現在でも、霧島市役所溝辺支所は有川にあります。

1889年の町村制施行により、溝辺村の大字「麓」となりました。1972年には、鹿児島空港が移転し開港。滑走路は2,500m、エプロンは13バースを備え、当時の東京、大阪両国際空港と同等の設備を誇りました。1976年には、九州自動車道のインターチェンジも供用開始され、交通の要衝としての地位を確立しました。2005年には、周辺の町村と合併して霧島市となり、大字名も「溝辺町麓」に改称されました。

施設

溝辺町麓には、多くの公共施設や教育施設があります。特に、鹿児島空港は地域の中心的な存在です。また、スロバキア共和国名誉領事館やチェコ政府観光局日本代表部など、国際的な施設も存在します。

外交:
在霧島スロバキア共和国名誉領事館
チェコ政府観光局日本代表部
公共:
西郷公園
高屋山上陵
宮内庁書陵部桃山監区高屋部事務所
海上保安庁第十管区海上保安本部鹿児島航空基地
鹿児島県警察霧島警察署陵南駐在所
鹿児島県警察霧島警察署鹿児島空港警備派出所
航空:
鹿児島県警察航空隊
鹿児島空港旅客ターミナル（国内・国際）
日本エアコミューター本社
教育:
霧島市立陵南中学校
霧島市立陵南小学校
霧島市立陵南幼稚園
照明保育園
たんぽぽ保育所
郵便局:
鹿児島空港内簡易郵便局
論地簡易郵便局
石峯簡易郵便局
その他:
南国交通空港自動車営業所

交通

溝辺町麓は、陸路、空路ともに交通の便が良い地域です。鹿児島空港は、国内各地や海外へのアクセス拠点となっています。

航空:
鹿児島空港
道路:
九州自動車道
溝辺[[鹿児島空港インターチェンジ]]
鹿児島空港南バスストップ
国道504号
鹿児島県道56号隼人加治木線
鉄道:
字域内には鉄道は通っていない。最寄りの駅は肥薩線の中福良駅又は嘉例川駅である。
バス:
鹿児島空港ターミナルから、鹿児島市内方面や県内外の各都市への直通バスが運行。
鹿児島-熊本間の「きりしま号」、鹿児島-宮崎間の「はまゆう号」も乗り入れ。
九州自動車道上の鹿児島空港南バスストップには高速バスが停車。

関連項目

* 麓集落

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