滋賀県道12号栗東信楽線

滋賀県道12号栗東信楽線：栗東から信楽へ至る、変化に富んだ道のり

滋賀県道12号栗東信楽線は、滋賀県栗東市高野交差点（国道1号起点）から甲賀市信楽町長野（国道307号終点）までを結ぶ、全長約24.5kmの主要地方道です。栗東の市街地から、山間部を縫うように信楽へと至るルートは、その景観や歴史的背景も魅力の一つとなっています。

路線概要：都市から山間部へ

起点である栗東市高野交差点付近は、住宅街が広がる穏やかな地域です。JR草津線の踏切を渡り、名神高速道路と栗東水口道路が接続する栗東湖南IC付近を通過しますが、本路線とは直接接続しておらず、迂回が必要です。

栗東市荒張の片山交差点からは、湖南アルプスと呼ばれる山岳地帯へと入ります。急カーブと急勾配が連続するワインディングロードは、ドライバーにとって挑戦的な区間と言えるでしょう。逆S字カーブやコンクリート舗装された急勾配を上りきると、道の駅こんぜの里りっとうが見えてきます。この区間は、周辺の自然景観を満喫できる一方で、安全運転を心がける必要があります。

大津市上田上大鳥居町付近では、県道16号大津信楽線と交差し、新名神高速道路の近江大鳥橋下を通過します。大戸川を渡る区間は、大戸川ダムの建設により、以前とは異なる様相を呈しています。大津信楽線は、ダム建設に伴いバイパスが2023年に完成しましたが、県道12号とは直接接続せず、既存路線を経由する形となっています。

終点の甲賀市信楽町長野では、国道307号（近江グリーンロード）と合流します。

歴史：県道の変遷

本路線の前身となる一般県道は、1958年（昭和33年）に一般県道114号大鳥居栗東線と一般県道115号大鳥居信楽線として認定されました。その後、1964年（昭和39年）に主要地方道に指定され、1966年（昭和41年）には一般県道の2路線を廃止し、主要県道339号栗東信楽線として再編されました。1990年（平成2年）には整理番号が339号から現在の12号に変更されています。

沿線情報：多様な施設が点在

本路線沿いには、様々な施設が点在しています。工業関連では、ダイハツ工業や三菱重工業などの工場があり、また、滋賀県工業技術総合センターも立地しています。観光面では、MIHO MUSEUMや道の駅こんぜの里りっとう、金勝山県民の森などがあり、自然と文化に触れることができます。その他にも、ゴルフ場、金融機関、学校、医療機関など、多様な施設が沿線に立地し、地域社会を支えています。

交通の要衝：高速道路との接続

本路線は、名神高速道路や新名神高速道路と交差するなど、重要な交通路となっています。これらの高速道路を利用することで、近隣地域へのアクセスが容易になります。ただし、高速道路への接続は全て直接接続している訳ではなく、インターチェンジなどを経由する必要があります。

まとめ：変化に富んだ魅力的な路線

滋賀県道12号栗東信楽線は、都市部から山間部へと変化に富んだ風景の中を走る、魅力的な路線です。歴史的背景、自然景観、そして沿線に点在する多様な施設など、多くの見どころがあります。ドライブやサイクリングなど、様々な目的で利用できるでしょう。ただし、山間部では急カーブや急勾配など、運転に注意が必要な区間もあります。安全運転を心がけて利用しましょう。

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