滋賀県道48号近江八幡守山線

滋賀県道48号近江八幡守山線は、滋賀県の近江八幡市と守山市を結ぶ主要な地方道路線の一つです。琵琶湖の東岸に位置する両市間の交通ネットワークにおいて、重要な役割を担っています。

概要

本路線は、近江八幡市鷹飼町の滋賀県道502号近江八幡停車場線との交差点を起点とし、守山市荒見町の滋賀県道11号守山栗東線との交差点を終点としています。総延長距離は14.2キロメートルです。元々は一般県道として認定されていた路線が、主要地方道へと昇格・改称された経緯を持ちます。近江八幡市内の、特に近江八幡駅前から中小森交差点にかけての区間は、通称「サンロード筋」の一部としても地域住民に親しまれています。

沿革

この路線の歴史は、1958年 7月26日に滋賀県道152号荒見上野近江八幡線として認定されたことに始まります。その後、広域的な幹線道路としての重要性が高まり、1993年 5月11日には建設省（現在の国土交通省）によって、主要地方道として指定を受けました。この指定に伴い、1994年 4月1日をもって、路線番号が152号から48号へ、名称も滋賀県道近江八幡守山線へと正式に変更されました。

路線の改良やバイパス整備も積極的に行われています。1998年10月21日には、当時の野洲郡中主町西河原から守山市服部町までの約1.2キロメートルのバイパス区間が開通し、地域の交通渋滞緩和に貢献しました。近年においても、新たなバイパスの建設が進められており、完成した区間から順次本路線に編入されています。具体的には、2022年 11月1日には野洲市西河原から守山市川田町までのバイパス区間が、続く2023年10月6日には守山市川田町から守山市荒見町までの区間がそれぞれ路線の区域に加えられました。特に、大津湖南幹線の一部として整備された野洲市比江から守山市川田町にかけての約1.7キロメートルのバイパス区間には、新しい近江妙蓮大橋が含まれており、この区間は2025年 3月29日に供用が開始されました。

路線状況

本路線には、他の滋賀県道との重複区間が二箇所存在します。

滋賀県道326号大房東横関線: 近江八幡市中小森町の中小森町交差点から、同市大森町の大森町交差点にかけて重複しています。
滋賀県道11号守山栗東線: 守山市播磨田町の播磨田町北交差点から、路線の終点である守山市荒見町の荒見町交差点にかけて重複しています。

大津湖南幹線としての整備

滋賀県道48号は、「大津湖南幹線」と呼ばれる広域的な幹線道路網の一部を構成しています。この幹線道路網は、大津市から湖南地域を経由して東近江方面を結ぶ重要なルートであり、その一部として本路線の改良・延伸が進められています。特に、既に4車線化が完了している滋賀県道42号草津守山線の播磨田町北交差点から、新たに建設された近江妙蓮大橋（全長329メートル）を渡り、滋賀県道32号野洲中主線に至るまでの約4.3キロメートルの区間が、「大津湖南幹線」として新規に整備されたバイパス区間です。この新しいルートの完成により、地域の交通利便性が向上し、既存道路の混雑緩和に繋がることが期待されています。

地理

滋賀県道48号は、起点の近江八幡市を出発し、野洲市を通過して終点の守山市に至る、三つの自治体を通過する路線です。

沿線上では、数多くの主要道路と接続しています。

滋賀県道502号近江八幡停車場線（起点）
滋賀県道600号近江八幡安土能登川自転車道線（びわ湖よし笛ロード）
滋賀県道326号大房東横関線
国道477号
滋賀県道2号大津能登川長浜線（彦根道＝朝鮮人街道）
滋賀県道48号近江八幡守山線バイパス
滋賀県道32号野洲中主線
滋賀県道151号守山中主線
滋賀県道153号幸津川服部線
滋賀県道11号守山栗東線（レインボーロード、終点）

また、沿線には地域の生活や活動を支える様々な施設が存在します。

西日本旅客鉄道（JR西日本）琵琶湖線・近江鉄道八日市線近江八幡駅
滋賀県立八幡高等学校
近江八幡市立桐原小学校
西日本旅客鉄道（JR西日本）琵琶湖線篠原駅
スーパーフレンド中主店
滋賀県立守山北高等学校
* 守山市立守山北中学校

などが挙げられます。

本路線は、近江八幡市と守山市を結ぶだけでなく、滋賀県内の広域的な交通ネットワークの一翼を担う、地域にとって非常に重要な道路と言えます。

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