滝野すずらん丘陵公園
国営滝野すずらん丘陵公園
札幌市南区に位置する国営滝野すずらん丘陵公園は、北海道で唯一の国営公園として、その広大な敷地と豊かな自然が魅力です。札幌市中心部から約20kmの距離にあり、周辺には札幌芸術の森や札幌ふれあいの森など、多くのレクリエーション施設が集まるエリアに位置しています。
公園の概要
公園は年間を通じて楽しめるように設計されており、グリーンシーズン（夏）とホワイトシーズン（冬）に分かれています。シーズンごとに異なる魅力があり、訪れる人々を飽きさせません。園内は4つのゾーンに分かれており、それぞれ異なる特徴を持っています。
- - 渓流ゾーン: 厚別川沿いに広がる自然豊かなエリアで、夏期は無料で利用できます。
- - 中心ゾーン: 四季折々の花々や大型遊具、オートキャンプ場などがあり、家族で楽しめます。
- - 滝野の森ゾーン【東エリア】: バリアフリーの園路や遊具があり、森を身近に感じられます。
- - 滝野の森ゾーン【西エリア】: 山野草や生物を観察しながらトレッキングを楽しめます。
夏季には渓流ゾーンのみが無料開放され、冬季は全エリアが無料となります。
歴史
滝野の歴史は、1879年に開拓使が木材を求めてアシリベツ山器械場を設置したことに始まります。その後、農地開拓やアメリカ軍演習場としての利用を経て、1971年に札幌市が山野を取得し、野外学習施設を開設しました。1976年には北海道開発局と札幌市が共同で「滝野大規模公園基本構想」を策定し、都市計画が決定。これにより、現在の国営公園へと発展しました。
1983年に渓流ゾーンの一部が開園し、その後、宿泊施設や中心ゾーン、滝野の森ゾーンが順次整備され、2010年に全面開園を迎えました。
年表
- - 1978年：滝野公園都市計画決定
- - 1979年：用地取得、工事着手
- - 1983年：渓流ゾーン一部開園
- - 1989年：中心ゾーン一部、青少年山の家供用開始
- - 1994年：オートリゾート滝野供用開始
- - 2000年：中心ゾーン「こどもの谷」供用開始
- - 2010年：滝野の森ゾーン西エリア供用開始、全面開園
施設
公園内には電気、給水、排水設備が整っており、快適に過ごせるよう配慮されています。給水は井戸からのポンプアップ、排水は公共下水道への直接放流が行われています。
夏季の主な施設
- - 渓流ゾーン: 厚別川沿いの自然を満喫できるエリア。
- - 中心ゾーン:
- 東口ゲート・ビジターセンター
- カントリーハウス
- カントリーガーデン
- 天文台（イベント時のみ開放）
- こどもの谷
- こどもの谷休憩所
- すずらんの丘展望台
- 森のすみか
- オートリゾート滝野
- つどいの森（芝生広場）
- パークゴルフ場
冬季の主な施設
冬は「滝野スノーワールド」として、チューブそり、スキー、スノーボード、スノーシュー、歩くスキーが楽しめます。アシリベツの[[滝]]が氷瀑となるのも見どころです。
- - 森の交流館・ツリーハウス
- - 森の情報館
- - 札幌市青少年山の家
自然
公園内では四季折々の花々が楽しめ、カントリーガーデンでは北海道の牧歌的な風景が再現されています。春にはクロッカス、スイセン、チューリップが咲き、初夏にはスズラン、キングサリが見頃を迎えます。また、公園内では様々な山野草や生物を観察できます。特に、滝野の森ゾーンでは多くの山野草や野鳥が生息しており、自然観察に最適です。
見られる動植物
- - 植物: カタクリ、エゾヤマザクラ、スズラン、ラベンダー、コスモス、フクジュソウなど。
- - 動物: キタキツネ、エゾリス、シマリス、エゾユキウサギ、テン、エゾモモン[[ガ]]、カワガラス、ハクセキレイ、ヤマメ、エゾアカガエルなど。
アクティビティ
コミュニティ
公園では、ボランティアガイドが活動しており、ガーデンツアーや森林ガイドツアーを実施しています。また、森づくりや環境教育プログラムもボランティアによって支えられています。
イベント
季節ごとに様々なイベントが開催されています。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。
参考資料
関連項目
外部リンク
国営滝野すずらん丘陵公園は、豊かな自然と多様なアクティビティが楽しめる、北海道を代表する公園です。ぜひ一度訪れてみてください。
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