瀬戸瀬温泉

瀬戸瀬温泉について

瀬戸瀬温泉（せとせおんせん）は、北海道の紋別郡遠軽町字湯の里に位置する温泉地で、自然豊かな環境の中に佇んでいます。この温泉は、アルカリ性の単純温泉で、源泉温度は42.8℃、pHは9.3を誇ります。透明で無色、無味無臭の温泉水は、肌に優しく、リラックス効果が高いと多くの訪問者に喜ばれています。

湯の特徴と泉質

瀬戸瀬温泉は低張性アルカリ性高温泉に分類され、毎分180リットルもの湧出量を示します。その温泉水は、地元の地ビール「えんがる」の材料としても利用されており、温泉の恵みが地域に根付いていることを示しています。温泉は掛け流しで提供され、入浴するたびに新鮮な温泉水を楽しむことができます。

宿泊施設

温泉地には、日帰り入浴が可能な「セトセ温泉ホテル」が一軒あります。宿泊は素泊まり専用ですが、男女別の内風呂があり、シンプルながらも快適な滞在が可能です。この宿の魅力は、周囲の自然に包まれながら、静寂の中で温泉を楽しむことができる点で、多くの温泉ファンに愛されています。2023年現在、宿泊施設のサービス向上に努めており、リピーターを増やしています。

歴史

1956年（昭和31年）に開湯された瀬戸瀬温泉は、遠軽の奥座敷として一時期賑わいました。しかし、長い年月を経るうちに建物が老朽化し、近隣の公営温泉に客を奪われる形となり、一時は経営が困難に直面しました。1998年（平成10年）からは、再建を目指して宿泊を素泊まりのみに限定し、湯の質や、ひなびた雰囲気を重視するための取り組みを進めていきました。その努力が実り、徐々に訪れる客が増加し、最近では道内外から多くの観光客やライダーが訪れるようになっています。

特に2017年には、楽天トラベルが発表した全国の秘湯の宿ランキングで4位に選ばれ、ますますその名声を高めています。

アクセス

瀬戸瀬温泉へのアクセスは、JR北海道石北本線の遠軽駅から出ている遠軽町営バスを利用することで約40分で到着します。平日は1日3往復、土休日は2往復の運行がされています。最寄りの駅は、距離的には約10km北に位置する瀬戸瀬駅ですが、ここから直接温泉までの公共交通はないため、事前の計画が重要です。自家用車を利用される方は、旭川紋別自動車道の遠軽瀬戸瀬インターチェンジから道道493号を経由しておおよそ20分でアクセス可能です。

まとめ

自然の美しさと共に、落ち着いた雰囲気を堪能できる瀬戸瀬温泉。温泉水の質や周囲の環境を楽しみたい方にとって、訪れる価値のある隠れた名湯と言えるでしょう。

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