灯ともし頃 MAKI VII
『灯ともし頃 MAKI VII』（ひともしごろ・マキ・セブン）は、個性的な表現世界を持つ歌手、浅川マキによって1976年3月5日に発表されたアルバムです。これは彼女のキャリアにおいて通算7枚目の作品にあたり、オリジナルアルバムとしては4枚目に位置づけられています。
このアルバムの最大の特徴は、その収録場所にあります。東京都杉並区の西荻窪に存在したジャズ喫茶「アケタの店」で録音が行われました。一般的なレコーディングスタジオではなく、ライブハウスという空間で音を捉えることで、独特の臨場感と雰囲気が作品に宿っています。エンジニアリングによって緻密に作り上げられており、ライブ盤とスタジオ盤の性質を兼ね備えた、ユニークな作品と言えるでしょう。
作品には、浅川マキならではの歌声と世界観が光る全8曲が収録されています。
これらの楽曲のうち、「夕凪のとき」「夜」「思いがけない夜に」「何処へ行くの」は、浅川マキ自身が詩と曲を手がけたオリジナルナンバーです。一方、「あなたなしで」「それはスポットライトではない」「Just Another Honky」「センチメンタル・ジャーニー」は、海外の楽曲に浅川マキ自身が日本語の詩をつけたものです。「あなたなしで」には、「暴走マイライフ」「愛なき世界で」といった別の日本語タイトルが存在した時期もありました。また、「それはスポットライトではない」や「センチメンタル・ジャーニー」の著作権登録名義が原盤のクレジットと異なる場合があるといった情報も付記されています。
本作の制作には、当時の日本の音楽シーンで活躍していた名プレイヤーたちが多数参加しています。ボーカルの浅川マキを支えるミュージシャンとして、近藤等則、坂本龍一、白井幹夫、角田順、つのだひろ、萩原信義、向井滋春、吉田建といった錚々たる顔ぶれがクレジットされています。録音およびミキシングは、レコーディングエンジニアとして名高い吉野金次が担当し、アケタの店の空気感を捉えつつ、作品としての完成度を高めています。
オリジナルはLPレコードとして発売されましたが、その後の音楽メディアの変化に伴いCD化も実現しました。初めてCDとして登場したのは1993年3月3日です。このリリースは、旧譜を順次CD化する「音蔵シリーズ」の一環として行われました（規格品番：TOCT-6933）。さらに、2011年1月19日には、リマスタリングされた音源が、オリジナルLP盤を模した紙ジャケット仕様で再発売されています（規格品番：TOCT-27047）。これらの再発盤に付属する歌詞カードは、LP盤の封入物に掲載されていた、浅川マキ本人の直筆による歌詞を復刻したものが使われており、ファンにとって貴重な資料となっています。
『灯ともし頃 MAKI VII』に収録された楽曲の音源は、本アルバム単体でのリリースに留まらず、後に編集された浅川マキの他の作品でも聴くことが可能です。具体的には、『DARKNESS I』（1995年）、『DARKNESS III』（1997年）、『DARKNESS IV』（2007年）、そしてボックスセット『Long Good-bye』（2010年）といったアルバムにも、この時期の音源が収められています。
初CD化が実現した際に用いられたキャッチコピー「浅川マキのブルースは “くやしさ” や “さみしさ” を懐かしい大切なものであったかのように解放してくれる。」は、浅川マキの歌が持つ、聴く者の内面に深く寄り添い、感情を揺さぶる力を的確に表現しています。西荻窪アケタの店という場所から生まれたこのアルバムは、彼女の音楽性の核心に触れることのできる、重要な作品として今なお多くのファンに愛され続けています。
このアルバムの最大の特徴は、その収録場所にあります。東京都杉並区の西荻窪に存在したジャズ喫茶「アケタの店」で録音が行われました。一般的なレコーディングスタジオではなく、ライブハウスという空間で音を捉えることで、独特の臨場感と雰囲気が作品に宿っています。エンジニアリングによって緻密に作り上げられており、ライブ盤とスタジオ盤の性質を兼ね備えた、ユニークな作品と言えるでしょう。
作品には、浅川マキならではの歌声と世界観が光る全8曲が収録されています。
- - Side A: 「夕凪のとき」「あなたなしで」「それはスポットライトではない」「夜」
- - Side B: 「Just Another Honky」「思いがけない夜に」「センチメンタル・ジャーニー」「何処へ行くの」
これらの楽曲のうち、「夕凪のとき」「夜」「思いがけない夜に」「何処へ行くの」は、浅川マキ自身が詩と曲を手がけたオリジナルナンバーです。一方、「あなたなしで」「それはスポットライトではない」「Just Another Honky」「センチメンタル・ジャーニー」は、海外の楽曲に浅川マキ自身が日本語の詩をつけたものです。「あなたなしで」には、「暴走マイライフ」「愛なき世界で」といった別の日本語タイトルが存在した時期もありました。また、「それはスポットライトではない」や「センチメンタル・ジャーニー」の著作権登録名義が原盤のクレジットと異なる場合があるといった情報も付記されています。
本作の制作には、当時の日本の音楽シーンで活躍していた名プレイヤーたちが多数参加しています。ボーカルの浅川マキを支えるミュージシャンとして、近藤等則、坂本龍一、白井幹夫、角田順、つのだひろ、萩原信義、向井滋春、吉田建といった錚々たる顔ぶれがクレジットされています。録音およびミキシングは、レコーディングエンジニアとして名高い吉野金次が担当し、アケタの店の空気感を捉えつつ、作品としての完成度を高めています。
オリジナルはLPレコードとして発売されましたが、その後の音楽メディアの変化に伴いCD化も実現しました。初めてCDとして登場したのは1993年3月3日です。このリリースは、旧譜を順次CD化する「音蔵シリーズ」の一環として行われました（規格品番：TOCT-6933）。さらに、2011年1月19日には、リマスタリングされた音源が、オリジナルLP盤を模した紙ジャケット仕様で再発売されています（規格品番：TOCT-27047）。これらの再発盤に付属する歌詞カードは、LP盤の封入物に掲載されていた、浅川マキ本人の直筆による歌詞を復刻したものが使われており、ファンにとって貴重な資料となっています。
『灯ともし頃 MAKI VII』に収録された楽曲の音源は、本アルバム単体でのリリースに留まらず、後に編集された浅川マキの他の作品でも聴くことが可能です。具体的には、『DARKNESS I』（1995年）、『DARKNESS III』（1997年）、『DARKNESS IV』（2007年）、そしてボックスセット『Long Good-bye』（2010年）といったアルバムにも、この時期の音源が収められています。
初CD化が実現した際に用いられたキャッチコピー「浅川マキのブルースは “くやしさ” や “さみしさ” を懐かしい大切なものであったかのように解放してくれる。」は、浅川マキの歌が持つ、聴く者の内面に深く寄り添い、感情を揺さぶる力を的確に表現しています。西荻窪アケタの店という場所から生まれたこのアルバムは、彼女の音楽性の核心に触れることのできる、重要な作品として今なお多くのファンに愛され続けています。
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