災害用伝言板

災害用伝言板とは

災害用伝言板は、地震や水害などの大規模な災害が発生した際に、安否確認を円滑に行うための伝言サービスです。阪神・淡路大震災の経験から、緊急連絡手段の確保と電話回線の混雑緩和を目的に設置されました。

サービス提供会社

固定電話向け

NTT東日本 - 災害用伝言板(web171)
NTT西日本 - 災害用伝言板(web171)

携帯電話・PHS向け

NTTドコモ - FOMA・Xi（スマートフォンまたはiモード対応機種）
KDDI・沖縄セルラー電話 - au 4G LTE（スマートフォンまたはEZweb対応機種）
ソフトバンク - SoftBank 3G・SoftBank 4G・SoftBank 4G LTE（スマートフォンまたはYahoo!ケータイ対応機種）
ソフトバンク（旧ウィルコム沖縄を含む）- Y!mobile（2021年1月31日サービス終了）

NTT東日本・西日本の「災害用伝言板(web171)」は、契約の有無に関わらず利用可能です。そのため、楽天モバイルやMVNO、直収電話、CATV電話、IP電話など、上記以外の電話事業者と契約している場合でも利用できます。

2010年3月1日より、各社の登録情報を横断的に検索できるようになりました。登録された安否情報は、NTTレゾナント（goo）のJ-anpiにも提供されます。

PHSは2021年1月31日にサービスを終了しましたが、サービス終了前はPHSからも利用できました。

サービス提供期間

大地震のほか、台風や集中豪雨などの大規模な風水害発生時（避難が必要な状況）に開設されます。音声通話用の災害用伝言ダイヤルと同時に、「災害用伝言板(web171)」も開設されます。携帯電話キャリアの災害用伝言板は、各社の判断で開設されます。

災害が収束した後、各社の判断によってサービスは終了します。

体験サービス

以下の期間で体験利用が可能です。また、防災キャンペーンや自治体の防災訓練に合わせて体験利用が行われることがあります。

毎月1日、15日 0:00～23:59
正月三が日（1月1日～1月3日）
災害用伝言板：1月1日正午～1月3日23時
災害用伝言板（web171）：1月1日0時～1月3日24時
防災週間（8月30日～9月5日）
防災とボランティア週間（1月15日～1月21日）

体験サービス期間中に大災害が発生した場合は、体験サービスは中止されます。

携帯電話の災害用伝言板

ここではNTTドコモの災害用伝言板を例に説明しますが、KDDIやソフトバンクでもほぼ同様の操作で利用できます。

登録できる電話番号は、災害用伝言板サービスにアクセスした携帯電話端末の電話番号のみです。別の契約や他者の電話番号を登録することはできません。

伝言は最大10件まで登録可能で、上限を超えると古いものから順に削除されます。保存期間は運用終了までです。

登録方法

契約者の住所または請求書の送付先が対象地域内である場合、または対象地域に滞在している場合に、契約した事業者の災害用伝言板サービスから伝言を登録できます。安否を登録する電話番号は自動で入力されるため、入力は不要です。

1. iメニューやdメニューのトップページから「災害用安否確認」を選択し、「災害用伝言板」のページへ移動するか、専用のスマートフォンアプリを起動します。
2. 「安否の登録」を選択します。
3. 現在の状態を「無事です」「被害があります」「自宅にいます」「避難所にいます」の4つから選択し、コメント（最大100文字）を入力します。
4. 登録ボタンを押します。

事前に最大5件までのメールアドレスを登録しておくと、メッセージが登録された際に自動的に通知メールが送信されます。

確認方法

自社と他社サービスに登録された安否情報を確認できます。

1. iメニューやdメニューのトップページから「災害用安否確認」を選択し、「災害用伝言板」のページへ移動するか、専用のスマートフォンアプリを起動します。
2. 「安否の確認」を選択します。
3. 安否を確認したい電話番号を入力し、「検索」ボタンを押します。
4. 表示された伝言を確認します。他社の災害用伝言板サービスに伝言が登録されている場合は、リンク先で確認します。

NTT東日本・NTT西日本の「災害用伝言板（web171）」

「災害用伝言板（web171）」は、NTT東日本とNTT西日本が共同で運営しています。2005年8月に「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」として試行運用が開始され、2006年10月から本格運用が始まりました。2012年8月30日に現在の「災害用伝言板（web171）」となりました。

登録できる電話番号は、0AB～J形式で災害用伝言板のサービス対象地域に指定されている地域の電話番号、070・080・090から始まる携帯電話番号、050から始まるIP電話番号です。体験サービス期間中は、すべての電話番号で登録可能です。

伝言は最大20件まで登録でき、上限を超えると古いものから順に削除されます。保存期間は運用終了まで（最大6ヶ月）です。

登録方法

端末や回線の契約に関わらず、全世界から登録できます。

1. https://www.web171.jpにアクセスします。
2. 「伝言板の登録・更新・削除」ボタンを押します。
3. 安否を登録したい電話番号を入力し、「登録」ボタンを押します。
4. 規定の伝言板の「登録する」ボタンを押します。
5. 現在の状態を「無事です」「被害があります」「自宅にいます」「避難所にいます」の4つから選択し、コメント（最大100文字）を入力します。
6. 「登録」ボタンを押します。

確認方法

1. https://www.web171.jpにアクセスします。
2. 「伝言板の登録・更新・削除」ボタンを押します。
3. 安否を確認したい電話番号を入力し、「確認」ボタンを押します。
4. 規定の伝言板の「確認する」ボタンを押します。
5. 伝言を確認します。音声通話の災害用伝言ダイヤルから登録されたものは、WAV形式（最大60秒、最大500kB程度）の音声ファイルで提供されるため、ダウンロードして再生します。

サービス内容

利用できる端末

インターネット閲覧機能付き携帯電話・スマートフォン
インターネットに接続しているパソコン・携帯電話・スマートフォンなど

各社の独自機能

NTTドコモ
2006年春から、災害伝言板トップページに「ファミリー割引グループ安否確認」のリンクが表示され、ファミリー割引グループ内の携帯電話番号の入力が不要になりました。また、ファミリー割引グループ内のiモードやspモード対応端末には、事前登録なしで登録通知メールが送信されるようになりました。

関連情報

安否情報
帰宅困難者
災害用伝言ダイヤル
災害用音声お届けサービス

外部リンク

総務省: 災害用伝言サービス
NTT東日本: 災害用伝言板（web171）
NTT西日本: 災害用伝言板（web171）
[NTTドコモ]]: [災害用伝言板、災害用伝言板メッセージ確認
[KDDI]]: [災害用伝言板サービス、災害用伝言板メッセージ確認
[ソフトバンク]]: [災害用伝言板／災害用音声お届けサービス、災害用伝言板サービス、災害用伝言板メッセージ確認
* [楽天モバイル]]: [オプションサービス 災害用伝言板

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