玄冶店 濱田家

玄冶店 濱田家

玄冶店 濱田家（げんやだな はまだや）は、株式会社濱田家が運営する、東京都中央区日本橋人形町に本店を構える老舗料亭です。現在の店主は三田芳裕氏。

概要

「濱田家」という名は、かつて花街として賑わった人形町周辺の芳町にあった芸者置屋「濱田家」に由来します。その置屋にいた貞奴は、総理大臣を務めた伊藤博文など、多くの著名人から愛された芸妓で、後に日本初の女優、川上貞奴として名を馳せました。置屋としての「濱田家」は明治時代末期にその歴史を閉じましたが、1912年（大正元年）、三田五三郎氏が料亭を開業する際、貞奴から「濱田家」の名前を譲り受け、料亭「濱田家」が誕生しました。

初代・三田五三郎は福井県出身。横浜の「富貴楼」や飯田橋の「富士見楼」で修業を積み、矢の倉の「福井楼」では渋谷利紀太郎の後任として料理長を務めました。1932年（昭和7年）からは関西地方の料理人を積極的に採用しており、現在の料理長である南雲和市氏も関西出身で、日本料理研究会の師範を務める傍ら、関西の調理師で構成される古萌会にも所属しています。

「玄冶店」という地名は、徳川家の御典医であった岡本玄冶に由来します。玄冶は、3代将軍・家光が痘瘡を患った際にこれを全快させたことでその名声を高め、幕府から拝領した土地に借家を建てて庶民に貸し与えたことから、一帯が「玄冶店」と呼ばれるようになりました。また、この地は与三郎とお富の悲恋物語で知られる歌舞伎狂言『与話情浮名横櫛』（よわなさけうきなのよこぐし）の舞台としても有名です。

沿革

1912年（大正元年）：東京日本橋人形町の玄冶店跡地にて創業。
2007年（平成19年）：系列店として東京ミッドタウン店を港区赤坂に開業。
ミシュランガイド東京版で初めて三つ星を獲得した8店の一つに選ばれ、料亭としては初の三つ星店となる（2021年現在は一つ星）。
2013年（平成25年）：東京ミッドタウン店を閉店。

交通

本店

東京地下鉄日比谷線 人形町駅
都営地下鉄浅草線 人形町駅

東京ミッドタウン店（閉店）

都営地下鉄大江戸線 六本木駅
東京メトロ日比谷線 六本木駅
東京地下鉄千代田線 乃木坂駅
東京地下鉄南北線 六本木一丁目駅

すし処 はま田（閉店）

東京地下鉄半蔵門線 水天宮前駅
東京メトロ日比谷線 人形町駅

すし処 はま田

濱田家の系列店として、かつて東京都中央区日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテル内で営業していた寿司店。2010年9月頃に閉店しました。

関連項目

明治座
三田政吉（先代のオーナー）
三田友梨佳（子女）

外部リンク

玄冶店 濱田家（本店）

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