六本木駅

六本木駅

六本木駅は、東京都港区に位置する、東京メトロと都営地下鉄の駅です。東京メトロの駅は六本木六丁目に、都営地下鉄の駅は赤坂九丁目にあります。

概要

東京メトロ日比谷線（駅番号：H 04）と都営地下鉄大江戸線（駅番号：E 23）が乗り入れており、乗換駅として機能しています。特に大江戸線のホームは地下7階、深さ約42メートルに位置し、日本の地下鉄駅の中で最も深い場所にあります。

歴史

1964年3月25日：帝都高速度交通営団（営団地下鉄）日比谷線の霞ケ関駅～恵比寿駅間が開業し、同時に六本木駅も開業しました。
1994年3月：日比谷線のコンコースとホームの拡幅を含む駅改良工事が開始されました。
2000年12月12日：都営大江戸線が全線開業し、六本木駅もその一部として開業。乗換駅となりました。
2001年3月：日比谷線の駅改良工事が完了しました。総工費は約39億7000万円でした。
2004年4月1日：営団地下鉄の民営化に伴い、日比谷線の駅は東京メトロに継承されました。
2007年3月18日：ICカード「PASMO」の利用が可能になりました。
2013年9月27日：都営大江戸線の利用者が日比谷線六本木駅の構内を通過できるサービスが開始されました。
2020年2月7日：日比谷線ホームに発車メロディが導入されました。

駅構造

東京メトロ

相対式ホーム2面2線を有する地下駅です。改札は地下1階、ホームは地下2階にあります。大江戸線開業時に混雑が予想されたため、コンコースとホームが拡幅されました。

広尾駅との間には留置線があり、平日朝ラッシュ時には、北千住駅方面からの終着列車が設定されています。これらの列車は、乗客の降車後に中目黒駅方面に発車し、留置線に入庫します。一部は中目黒駅へ回送され、折り返し北千住駅方面行きとなります。

西側改札前は、六本木通りを跨ぐ施設がないため、南北の往来に利用する人が多くいます。また、六本木駅は、「霞ケ関駅務管区六本木地域」として近隣の駅を管理しています。

のりば

（出典：東京メトロ:構内図）

座席指定列車「THライナー」は、東武伊勢崎線久喜駅方面からの列車のみ設定され、乗降は座席指定券なしで可能です。

発車メロディ

2020年2月7日より、スイッチ制作の発車メロディが使用されています。
1番線：「セレンディピティ」（作曲：福嶋尚哉）
2番線：「patio」（作曲：福嶋尚哉）

改札内設備

改札口は、広尾方面の西麻布方面改札（1a～1c・2番出入口）と、神谷町方面の六本木交差点方面改札（3～8番出入口、大江戸線乗り換え）があります。六本木交差点方面改札には、ホームへのエレベーター専用改札口も設置されています。

両コンコースを結ぶ地下通路は改札外にはありません。西麻布方面改札では、大江戸線利用者に限り、駅係員が乗車券を確認した上で構内通過証を発券し、六本木交差点方面改札まで日比谷線ホームを通り抜けられます。そのため、西麻布方面改札には都営線の券売機が設置されています。

トイレは1番線ホーム神谷町方と2番線ホーム広尾方にあります。各改札とホームを結ぶエスカレーターが設置されており、西麻布方面改札にはエレベーターも併設されています。

駅が曲線部に位置しているため、ホームと列車の間に広い隙間が生じる箇所があり、列車到着時には駅員が安全確認を行い、その際、ホームに警告音が流れます。

都営地下鉄

直営駅で、単式ホーム1面1線が二層構造になった2面2線の地下駅です。改札は地下1階、ホームは地下5階（外回り）と地下7階（内回り）にあります。駅名標下部には「東京ミッドタウン前」のプレートが設置されていますが、副名称ではありません。

当駅は「4心円駅シールド工法」で建設されました。二層構造になった理由は、麻布方面の線形を考慮したためです。下部の内回りホームは、日本の地下鉄駅で最も深い地下42.3mに位置しています。上部の外回りホームは地下32.8mです。

5・6番出入口は、東京都交通局が建設し、裏側には管楽器の管の形状がデザインされています。7番出入口は、東京ミッドタウン開業時に日比谷線改札と大江戸線改札を連絡する地下自由通路と8番出口が新設され、共用となりました。東京ミッドタウン建設前、7番出口の近くには公衆トイレがありました。

1974年の大江戸線免許申請時点では、西側の環状三号線地下を通って日比谷線とは離れた場所に建設する計画でしたが、小型地下鉄規格への見直し時に日比谷線との乗り換えを優先し、現在のルートに変更されました。

のりば

（出典：都営地下鉄:駅構内図）

改札内設備

改札口は、麻布十番駅方面の六本木交差点・六本木ヒルズ方面改札（3～6番出入口、日比谷線乗り換え）と、青山一丁目方面の東京ミッドタウン方面改札（7・8番出入口）の2箇所があります。両コンコースは改札外にある東京ミッドタウン内の通路を介して行き来できます。

都営大江戸線から六本木ヒルズへは、直接通路が繋がっておらず、地上を経由する必要があります。ただし、六本木交差点・六本木ヒルズ方面改札内に構内通過証発券機があり、通過証を利用することで日比谷線ホーム経由で西麻布方面改札（1c出入口から六本木ヒルズ直結）へ通り抜けられます。

トイレはそれぞれの改札付近にあります。両改札とホームを結ぶ通路は地下4階で、1番線ホーム方面（地下7階）と2番線ホーム方面（地下5階）に分岐します。エレベーターは東京ミッドタウン方面改札側にあり、1台が地下1階～地下5階、もう1台が地下5階～地下7階を連絡しています。

2023年現在、大江戸線環状部開業時に導入されたコネ製のエレベーターが残る唯一の駅となっています。2022年12月にこのうちの1機が故障した際は、部品調達が困難となり報道されましたが、2023年2月に復旧しました。

ホーム間を移動する場合は、一旦地下4階に上がるか、東京ミッドタウン方面改札側にあるエレベーターまたは階段を利用します。

利用状況

東京メトロ：2023年度の1日平均乗降人員は105,196人で、全130駅中26位です。
都営地下鉄：2022年度の1日平均乗降人員は70,822人（乗車人員：34,991人、降車人員：35,831人）です。

開業当初の乗車人員の見込みは31,000人でした。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

麻布税務署
警視庁麻布警察署
東京消防庁麻布消防署
港区役所麻布地区総合支所
港区麻布区民センター
みなと保健所 生活衛生センター
各国大使館（タジキスタン、ガーナ、ラオス、ギリシャ、ウクライナ、ルーマニア、サンマリノ、中国、リトアニア、シンガポール、シリア、フィリピン、パナマなど）
氷川神社
政策研究大学院大学
東京都立六本木高等学校
港区立六本木中学校
東洋英和女学院
国立新美術館
心臓血管研究所付属病院
六本木駅前郵便局
西麻布郵便局
六本木ヒルズ
六本木ヒルズ森タワー
六本木ヒルズ郵便局
森美術館
J-WAVE本社
テレビ朝日本社
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
六本木ヒルズアリーナ
グランドハイアット東京
六本木ヒルズハリウッドビューティプラザ
ハリウッド化粧品本社
ハリウッドビューティ専門学校
六本木ヒルズレジデンス
東京ミッドタウン
ミッドタウン・タワー
ザ・リッツ・カールトン東京
東京ミッドタウン郵便局
サントリー美術館
檜町公園
メトロシティ六本木
TRI-SEVEN ROPPONGI
バーニーズ・ニューヨーク六本木店
フィデリティ・インベストメンツ・ジャパン
住友不動産[[六本木グランドタワー]]
テレビ東京ホールディングス本社
テレビ東京本社
BS[[テレビ東京]]本社
レム六本木
アパホテル〈六本木駅前〉
相鉄フレッサイン東京六本木
カンデオホテルズ東京六本木
アマンド 六本木店
メルセデス・ベンツ コネクション
俳優座劇場
ビーイング本社

また、近隣の駅として、乃木坂駅（東京メトロ千代田線）と六本木一丁目駅（東京メトロ南北線）があります。

バス路線

駅周辺には、以下のバス路線があります。

六本木駅前（3・4番出入口付近）
都営バス：都01、渋88、反96
フジエクスプレス：田町ルート、赤坂ルート
六本木交差点北（4番出口付近）
フジエクスプレス：赤坂ルート
六本木七丁目（7番出口付近）
フジエクスプレス：赤坂ルート
六本木（7番出口付近）
西東京バス：楽々エクスプレス

隣の駅

東京メトロ日比谷線：広尾駅 - 六本木駅 - 神谷町駅
都営大江戸線：麻布十番駅 - 六本木駅 - 青山一丁目駅

脚注

出典

地下鉄の統計データ
東京メトロの1日平均利用客数
東京都交通局 各駅乗降人員
東京都統計年鑑

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧
都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて - 当駅を題材にしたCHICA#TETSUの楽曲。

外部リンク

六本木駅/H04 | 路線・駅の情報 | 東京メトロ
六本木駅 | 都営地下鉄 | 東京都交通局

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