玉林寺 (台東区)

玉林寺（ぎょくりんじ）

玉林寺は、東京都台東区根津にある曹洞宗の寺院です。千代田線根津駅から徒歩約4分の場所に位置し、都心にありながらも静かな雰囲気を保っています。

歴史

玉林寺は、1591年（天正19年）に用山元照（ようざんげんしょう）によって開山されました。江戸時代に入ると、1648年（慶安元年）には幕府から21石8斗の寺領が与えられ、寺の基盤が確立されました。この寺領は周辺地域にも及び、宗派を問わず多くの寺院が玉林寺の土地を借りて境内として利用していました。

文化財

境内には、台東区の有形文化財に指定されている「紙本着色仏涅槃図（しほんちゃくしょくぶつねはんず）」が所蔵されています。この仏涅槃図は、仏教における釈迦の入滅（涅槃）の様子を描いた貴重な文化財であり、その美しい色彩と繊細な描写は見る者を魅了します。

墓地

玉林寺の墓地には、歴史に名を残す多くの著名人が眠っています。以下はその一部です。

衣笠南翁（きぬがさなんおう）: 松阪藩の儒学者。
井上文雄（いのうえふみお）: 国学者。
千代の富士（ちよのふじ）: 大相撲の力士。第58代横綱として知られています。
河津祐邦（かわづすけくに）
青山二郎（あおやまじろう）
太田翠陰（おおたすいいん）: 儒学者。
大友義閭（おおともぎりょ）
桂文治 (9代目)（かつらぶんじ）: 落語家。
加太邦憲（かだくにのり）
河津祐之（かわづすけゆき）
河津暹（かわづすすむ）
熊谷登久平（くまがいとくへい）: 洋画家。
佐善雪渓（さぜんせっけい）
佐善松渓（さぜんしょうけい）
佐善月渓（さぜんげっけい）
菅野廉山（すがのれんざん）: 儒学者。
中村蘭林（なかむららんりん）: 儒学者。
秦檍丸（はたあわきまる）: 別名・村上島之允（むらかみしまのじょう）。蝦夷探検家。
鼈甲斎虎丸#初代（べっこうさいとらまる）
正岡容（まさおかいるる）
間宮永好（まみやながよし）
間宮八十子（まみややすこ）
森重都由（もりしげくにゆき）

これらの著名人の墓は、玉林寺の歴史と文化的な価値を物語る重要な要素となっています。

交通アクセス

電車: 東京メトロ千代田線根津駅1番出口より徒歩約4分。

ギャラリー

(ギャラリーに関する情報が不足しているため、この部分は省略します。)

参考文献

東京市下谷区 編『下谷区史』東京市下谷区、1935年

外部リンク

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