王子保駅

福井県越前市の駅、王子保駅：歴史と近未来

越前市四郎丸町に位置する王子保駅は、長い歴史を持つ鉄道駅です。1927年、国有鉄道北陸本線の駅として開業しました。当初は貨物と旅客の両方を扱っていましたが、1971年には貨物・荷物取扱いを廃止し、旅客駅となります。その後、駅員無配置駅を経て、2014年には完全無人化されました。しかし、2018年にはICカード『ICOCA』が導入され、利便性が向上しています。そして、2024年3月には、北陸新幹線の金沢～敦賀間開業に伴い、ハピラインふくい線の駅へと生まれ変わりました。

駅の構造と特徴

王子保駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。分岐器や絶対信号機がないため、停留所に分類されます。駅舎は木造モルタル造りで、上りホーム側に位置し、ホーム間は跨線橋で連絡しています。かつてはJR西日本金沢支社の福井地域鉄道部が管理する無人駅でしたが、ハピラインふくいへの移管後も無人駅として運営されています。改札口にはICカード専用の簡易改札機が設置され、自動券売機も設置されています。駅名の由来は、開業時の地名である南条郡王子保村です。ICOCA導入に伴い、長らく設定されていなかったのりば番号が設定され、駅舎側（上り）が1番のりばとなっています。

利用状況と周辺環境

近年の1日平均乗車人員は、福井県統計年鑑を参照する必要があります。駅周辺には、越前市武生第六中学校、越前市王子保小学校、越前市立王子保幼稚園、王子保郵便局といった公共施設や教育機関があります。また、国道365号、福井県道136号帆山王子保停車場線、福井県道205号湯谷王子保停車場線といった道路網も整備されています。

アクセスとバス路線

駅の東側を通る福井県道136号線には停留所があり、福井鉄道バス王子保・河野線、越前市市民バス王子保・南ルートが運行しています。越前市市民バスは、月曜日と木曜日に1日2往復のみ運行されています（祝日も運行しますが、年末年始は運休）。

隣の駅と今後の計画

ハピラインふくい線において、王子保駅の隣駅は南条駅と武生駅です。快速列車は通過しますが、普通列車は各駅に停車します。また、当駅と武生駅間には新駅「しきぶ駅」の設置が予定されています。

歴史を刻む、未来へ繋がる駅

王子保駅は、北陸本線時代からの歴史と、ハピラインふくい線への移行という大きな変化を経験した駅です。無人駅でありながらも、ICOCA導入やバス路線との連携など、利用者の利便性向上への取り組みが続けられています。周辺環境との調和も図りながら、地域住民にとって身近な存在であり続けるでしょう。そして、今後の「しきぶ駅」開業も視野に入れ、地域の活性化に貢献していくことが期待されます。この駅の未来は、地域の未来と深く繋がっているのです。

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